
今日は三洋自動車興業から1台。 プレステージカラーというと三洋観光バスでお馴染みでしたが、その三洋観光バスが大阪バスグループ、現在の東京バスグループ入りして札幌バスとなって以来、塗り替えや置き換えが進み、今ではすっかり見かけなくなってしまいました。 そんな中細々とプレステージカラーを纏っているのがレジェンドバスの屋号で運営している三洋自動車興業です。 元々は三洋自動車興業の系列に三洋観光バス以前の前田観光バスが入って三洋観光バスとなったわけですが、その三洋観光バスが今度は東京バスグループの傘下になる一方で、三洋自動車興行のバス事業はに残ったというちょっと複雑なことになっているわけですが、その生き残りがレジェンドバスこと三洋自動車興業というわけです。 そんな生き残ったプレステージカラーを纏いつつけている1台が今日ご紹介の札幌200か1831というわけです。 三菱ふそうエアロクイーンTのこのクルマは、複雑な会社事情同様、複雑な経歴の持ち主で、バンパーの形状でも分かる通りU代のクイーンT。三洋観光バスが現在の東京バスグループ入りして札幌バスになった際、このクルマも札幌バスに引き継がれたものの、その後なんと三洋自動車興業へ移籍しているんです。そのためこのプレステージカラーを纏い続けられることになったわけですが、もしそのまま札幌バスへ居続けていたら、現在札幌バスや北海道バスでは古参車の置き換えを積極的に行っていますので、真っ先にU代のこのクルマは置き換えになり廃車や中古へ流れていったことでしょう。まさにレジェンドバスに移籍したのが吉と出たわけですが、93年式のこのクルマ、ナンバーと年式がマッチしませんね。このクルマは三洋観光バスには移籍中古として入っており、元々は東急鯱バスで発注したものなんです。 なので現在のレジェンドバスは4社目ということになるわけですが、ここまで色々な運命をたどっているのを見ると、強運の持ち主なのではないかなんて思ってしまいます。 U代のクイーンTなんてかなり台数が少なくなって来ていますし、プレステージカラーもごくわずかしか今は残っていませんので、こんな貴重の組み合わせ的なクルマにはなるべく長生きしてもらいたいなと思うばかりです。 |