今日は北都交通の空港連絡車から1台。 今日ご紹介するのは北都交通大曲営業所所属の札幌200か4824、日産+西日本車体工業02MC・ネオロイヤルC−1 スペースアローです。
このクルマは昨年秋に北都交通へ入籍したもの。北都交通では既にネオロイヤルC−1を導入済みかつ徐籍まで行っており、このクルマがおそらく3台目となるもの。ただしこのクルマが初めてのPKG規制車となりました。 もうPKG代のスペースアローが移籍してくるようになったんですね。北都交通には11年落ち程度で移籍して来ているようです。
元は西武バス出身ではないかと見ていますが、トランクリッドが3スパンでエアコンがメインエンジン直結式という点からも元々空港連絡車で使われていたということが伺えます。
道内にはPKG規制車のスペースアローを発注車で導入した事業者はないように思いますので、もしかするとこのクルマが北海道初お目見えかもしれませんね。
PKG代の日産車は確かに入ってはいますが、西工ボディの防錆性の問題などがあり、初めは純正ボディで入っていたスペースアローも後半には北海道中央バスなどではスペースアローとは名ばかりの三菱ふそうエアロエースのOEM車、スペースアローAで導入していましたのであまり数が伸びなかったクルマでもありました。そのため道内でのPKG代はほとんど導入例がないのではないかと思われます。 ノーザンホースパークでSHDのスペースウィングを発注車で導入している例はありますが、あとはほとんどないように思うんですよね。
さらにこのクルマ、昔から多くのクルマで後部トイレは左後方につけられるパターンが多いですが、このクルマは右側にトイレがあるというかなり珍しい仕様となっているのも特徴的です。 そのため公式側からこうして見るとトイレなしのクルマに見えますが、右側にトイレがあり、そのため非常口も前方にずれた位置に設置されているという変わった非公式側の姿になっているクルマでもあります。
このクルマは非公式側後方からの撮影も楽しめる1台ではないかと思うんですが、こうした変った特徴やこのモデルはトルコンつきATとなっている点など、日産ディーゼルや西工、それ以前は富士重工といったメーカーは攻めの開発をこうして随分行い時代の先を歩んで来ていた気がするだけに、バス製造事業からの撤退はほんとに残念だなと今になっても思うばかりです。 ミッションをAT1本に絞るという方法も10年以上前に日産が行っていたわけですからね。当時は敬遠されてその結果導入数が伸びなかったわけですが。
さてこの手のクルマ、北都交通で今後数を増やしていくことになるのでしょうか。 |
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