
三菱ふそうエアロスターがモデルチェンジを行って4年になります。この間道内でも色んな納入先があり、いろんな仕様のクルマが登場していますが、そんな中先日北海道中央バスとジェイアール北海道バスのエアロスターが並走している場面を見かけましたのでそれぞれを比較してみました。
まず北海道中央バスの方は札幌200か4547、大曲営業所所属のエアロスター・ノンステップ、一方JHBの方は厚別営業所所属の札幌200か4746でこちらはエアロスター・ワンステップとなります。
中央バスの方は16年式、JHBの方は17年式と1年ほど年式に差がありますが、共にQKG代のエアロとなります。
さてまず大きく違う点はJHBはワンステなのに対し中央バスはノンステであるという点。ただエアロ・ノンステはワンステベースの所謂ゲテノンですのでワンステとノンステなのに対し車高などに全く差がありません。ただし中央バスの方はノンステですので国交省発行の標準仕様ノンステップバスのステッカーがつきます。
エアロスターに関してはワンステもノンステも同じようなものですが、あえてJHBはワンステで導入しているのはワンステへのこだわりなのでしょうかね。それとも価格の問題なのでしょうか。 Jバス車は今やノンステ1本ですが、もしワンステがまだ設定されていたらJHBはワンステを選択していたのでしょうか。
そして二社でハッキリ違いが出る発注ポイントとしてミラーが挙げられます。JHBは長らく右のミラーはステーの延長ステーを採用しており、エアロ以外の車種にも見られるほか、移籍車でも短いステーのものは移籍後長いものに交換するほどで、そこに右側にもアンダーミラーが備わりますが、中央バスではステーが短く運転席横に近い辺りにミラーが来るようになっており、アンダーミラーはつきません。 この辺は二社の考え方の違いがはっきり分かる点だなと感じるんですが、ミラーの背面も中央バスは黒、JHBは白と色まで異なります。
もう1つはデイライトの有無。JHBのエアロにはLEDのデイライトが装備されていますが、中央バスには見られません。 塗り分けも異なりますね。特にセーフティウィンドウの上がJHBではブラックアウトなのに対し中央バスはボディカラーとなっています。JHBにはフロントガラス下にブラックアウト部分がありますが、中央バスはフロントガラスギリギリまでボディカラーに塗られていますので、黒いハンドグリップが目立つ形となっています。
そしてJHBには車番が入る関係からかFUSOエンブレムがなくその部分に車番が入る一方中央バスではFUSOエンブレムがつけられています。
LED表示機も表示の割れ方がまるで違うので、つけている表示機のメーカーなどが違うのでしょう。
このようにフロントだけみてもかなり同じクルマでもそれぞれ違いが発生していますが、これが車内の装備となるとさらに多くの違いが出ていてそれぞれの個性がはっきり表れています。 昔ほど今のバスは個性が強くないですが、それでもそうした個性を見つけるのは面白いものです。
ここにさらにじょうてつが加わるとまた面白いのでしょうね。 |
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