現在高架の補修工事のため2年半に渡り休館中の札幌市交通資料館ですが、その様子を真駒内方面まで行ったついでに見に行ってみました。
公営事業者が独自にこうした施設を開設しているというのは全国的にも珍しいのではないかと思いますが、高架の工事でどのように変化が出るのかが気になっていました。
ではまずこちらから
これはもう見て分かるかと思いますが、入口近くにある三菱ふそうローザです。 ブルーシートに包まれていますが後輪だけが出ています。こちらはそのままシートをかぶっただけで変化なしといった状況です。 隣にあるいすゞのボンネットバスも同様でした。まあ動かしようがないのでしょうね。
続いてはこちら
ここはなんのスペースか分かるでしょうか? 07年より民間に譲渡せず2台保存していた市バスの日野ブルーリボンといすゞキュービックがいた場所です。 開閉式の扉まで付けられていてしっかり管理されていましたがそれらは車両も含め全て撤去され、後ろもすっかり抜けて貫通しています。 こうして見ると右と左で天井に高低差がありますが、天井が低くなっている部分に転てつ機があるのでしょうかね。 ここから先はちょうどプレハブが置いてあって見ることができなくなっていましたが、資料館があった部分や木製22号のあった場所はすっかり撤去されただの高架下と化していました。 こんな狭いスペースでやっていたんだな〜と改めて感じましたが、ではここにいた市バス2台はどこへ行ったのかと思ったら
いました。地下鉄の第四次試作車であるすずかけの横に横向きに1台、その前に縦向きに1台置かれていました。 横向きの方はシートから透けて見える色とシルエットからブルーリボンのようですから、縦向きで置かれている方はキュービックでしょう。 ともにローザやボンネットバスよりも厳重にシートで覆われています。 今年になって市バスから事業を引き継いだ路線3社全てでついに元市バスのクルマが徐籍され現役のクルマがいなくなってしまった札幌市営バスですから、ますますその希少価値が上がったはずですね。 この2台、ここまでどうやって移動してきたのでしょう。もしかして自走したのでしょうか?それとも牽引でしょうかね?それが気になります。保存状態はかなりよかったと思うのですが、はたして現状で自走、あるいは牽引された状態でも動かすことはできる状態なのでしょうかね。
ところでキュービックのいるところにはダイヤモンドクロスがあったと思うのですがそれは一体どこへ?それともその話は古い話で今はもう撤去済みでしたっけ?
過去に市バス2台と引き換えに状態の悪い展示物が入れ替えで撤去されてしまったということがありましたが、この高架工事のタイミングでまたなんらかの展示車両が失われてはいないだろうかと心配だったんですが、とりあえず場所が移動しているものがあるだけで撤去になっている車両はないようです。 また市電、地下鉄のコーナーは全く手つかずで柵越しにその姿を今も見ることが可能です。 来年まで工事はかかるようですが、その後資料館の再建ということになるのでまだ再開にはかかりそうですが、新しくなって戻って来る交通資料館がどんなものになるのか楽しみでもあります |
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