
先日から北海道中央バスの省エネ運転教習車が各営業所を回っています。 今年最初に見かけたのは平岡営業所だったんですが、平岡には2週間ほど滞在していたものの今週見たら姿を消していました。おそらく次は大曲ではないかと思っていたところ、ほんとに大曲にいました。
ということで今回は隣にいた現行車種の290系との比較写真を。 290系の方は16年導入のエルガ・ノンステップです。4529もまだ新しいと思っていたんですが何気に3年落ちになってたんですね。
こうして比較してみると車高自体は驚くほど差はありません。ワンステベースで開発されているためでしょうか。これがノンステベースならもっと差が出ていたはずですね。 ただ窓の位置で見ると省エネ教習車はハイデッカーかと思うほど差が出ています。ステップ2段分くらいですからね。ルーフの高さはさほど差が出ていませんので、いかに290系の床面が低いかが分かりますね。確かにワンステ時代からですが、ツーステ時代は手が届いた天井に手が届かなくなりましたものね。そのためツーステ車にはついている天井の降車ボタンがワンステ以降つかなくなっています。手が届かなければ押せませんものね。 段上げで床面が高くなっている中ドアから後の天井には着いている場合はありますが。
省エネ教習車は非冷房なのでルーフに乗るのはエアコンのエバポレーターではなくベンチレーターというのが時代を感じさせます。中央バスは比較的冷房化が早かったはずですが、それでもこのクルマは間に合ってません。 非冷房車は空調ダクトが天井にないためすっきりした車内なんですよね。
この2台、エルガの方は16年式なのに対し省エネ教習車は88年式ということでその年の差は28年。普通なら出会わないクルマ同士ですね。28年と言えばその間にもう一世代入るわけですから。二世代、もしかすると三世代前のクルマということになるわけですが、88年式ということは平成が今終わろうとしている中、末期とは言え昭和生まれのクルマなんですよね。そのクルマが昭和に生まれて平成の時代をすごし、令和を迎えようとしているわけです。
それにしても車齢30年を超えるクルマとは思えないほど手入れがものすごい行き届いているのが印象的です。今は営業車ではないので常に走りまわっているわけではないものの、それにしても新車のようにきれいです。
だんだんと部品が手に入りにくくなって来ているはずですが、昭和生まれの貴重なこのクルマ、是非これからも残していってほしいなと思う限りです。 |
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