先日名寄駅近くに静態保存されているキマロキ編成を見てきました。 キマロキは機関車、マックレー、ロータリー、機関車の頭文字を取ったもので、完全な姿で保存されているのは名寄公園のみ。私も今回初めてキマロキを目にすることが出来ました。
さてこのキマロキ、GWということもあってかヘッドライトが点灯した状態になっていました。
こうして見ると静態保存とは思えず走っているような、走行写真のようにも見えてしまいます。今はラッセルすら非効率だと言われる時代ですが、当時は機材もさることながら多くの人材も使って雪と闘っていたわけです。
さてもう既に写っていますが、国旗が掲揚されていたほか、改元を祝す横断幕も掲げられていました。
本来の姿ではありませんが、改元記念の横断幕を掲げている姿というのは早々見られるものではありません。次の改元までにキマロキが解体されたりすることもありますから、貴重なシーンとなりました。
でもこうして見ても長年静態保存されているものとは思えません。現役バリバリで今にも動き出しそうな感じです。
屋根がかかっているわけでもなく、極寒でしかも雪深い名寄で野ざらし保存となるとこの状態を保つのにかなり 苦労があろうかと思いますが、そうした苦労があってこのような美しい姿を今も見ることができるわけですね。
ちなみに先頭のキューロクは大正10年生まれ。ということは大正、昭和、平成、そして令和と4つの時代を過ごしているわけです。大正生まれのSLって保存されているSLでも少数派なんですよね。 どの車両も退役が昭和47〜50年頃のようなので、大正生まれのキューロクもSL末期まで現役で生きていたということになります。今ではちょっと考えられないぐらい長寿な車両だったわけです。
このキマロキが実際に作業している場面を見てみたいものです。 |
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