今日は旧士幌線シリーズのご紹介です。
士幌線と言えばタウシュベツ橋梁が有名ですが、今回もタウシュベツ橋梁が見られる展望台にも寄ってみました。
これが展望台から見た光景です。望遠を使わない状態ですが、遠いです。めちゃくちゃ遠いです。 前回は水がある状態でしたが、今回は一年でも一番渇水状態という中での撮影ですので前回では見られなかった光景が広がっています。
望遠を利かすとこんな感じです。 湖底が露出し不思議な光景が広がっています。一番貯水率が高い時はタウシュベツ橋梁がほぼ水没してしまいますが、一番の渇水期は上から下まで全て露出します。
空中写真で見ると戦後すぐのものはまだ糠平湖が出来ていませんので糠平湖はなく山の中を線路が貫いていてこの橋梁が川だけをまたいでいるのをなんとなく見ることができます。この橋梁は糠平湖がない時代、糠平湖が出来てからのこと、新線に切り替わって捨て去られて湖底に沈むようになったことという歴史をずっと見て来たわけですね。 新線にもメガネ橋が色々残されていますが、同じメガネ橋でも旧線で残っているのはこのタウシュベツ橋梁だけですので、士幌線の遺構の中でも最も古いものとなるはずですね。
さて今度は場所を変えます。
線路跡地の様子です。周りより少し高くなり築堤となっているのがなんとなくわかるでしょうか。 整備しているのか自然となっているのかはわかりませんが、線路跡地だけは木が生えて来ていないというのが士幌線跡地の特徴です。廃線歩きをやるには歩きやすくて難易度が低くよさそうですが、熊が出没する地帯であることを忘れてはなりません。
さて突然出てきたこの線路跡地ですが、なぜここへ行ったかというと・・・
今回初めて行きましたが、五の沢橋梁まで行きました。駐車帯から少し森の中を歩いて廃線跡まで向いそこから廃線歩きを少ししてたどり着くのがこの橋梁。タウシュベツ橋梁展望台と違って廃線跡地までが分かりにくいのとメジャーじゃないので訪れる人は少なめです。
パっと見ると橋梁と分かりにくいですが、まあ5mしかない橋ですからね。上から見るだけでは面白くないかもしれません。
っというわけで下へ降りてみました。
アーチが1つだけという短い橋梁です。越えている川も小さいですからね。下に降りないと上からだけでは面白くないかもしれません。
最後は川を漕いで真下から見たものです。
よく見るとコンクリートから成分が流れだし鍾乳石がたれ下がって来ていますね。 クラックもそこそこ入って来ていますが、今も上を渡ることができる橋梁の1つがこの五の沢橋梁です。 このコンクリートの鍾乳石、コンクリートの質が悪いとできやすいそうですが、このアーチ橋が作られた当時はコンクリートの品質も今ほど高いものが作れなかったためというのがあるのかもしれませんね。
続く |
|