旧士幌線シリーズ、今回が最後となります。 5回目の今日は糠平駅のご紹介です。
こちらも前回の三の沢橋梁同様に昨年末にも行っているんですが、雪のある時とない時を比較してみました。
まずは昨年見たこちらを
こちらは昨年のもので、糠平駅構内に置かれている緩急車です。この時はシートがかけられていましたが、今回その姿を見ることが出来ました。
こちらがその緩急車です。 ヨ4843ですが、ちょっと調べてみました。このヨ4843は1957年(昭和32年度)に富士車両で40両作られたものの1両で、この時作られたのが4805〜4844とのこと。この車両は4843なのでラストランバー一歩手前の車両ということになりますね。 またこのヨ自体1957年製造分がラストになるようなので、このヨ4843は最後の車両となった4844の1つ手前でもあるということになります。 ただ車両についている製造プレートを見ると昭和33年になっているんですね。なので製造は昭和33年でも1〜3月末までの昭和32年度に製造、納入されたものということになるのではないでしょうか。 特に道内ではだるま駅として多く利用されているこの緩急車ですが、そのラストといってもいいのがこの車両なわけです。ラストナンバーの4844は現存しないようなので、実質この車両が現存する車両ではラストナンバーとなるでしょうか。 なお車体には本物かレプリカかはわかりませんが、十勝三股ー帯広のサボが取り付けられています。
最終検査が58年7月に釧路で行われているようなんですが、昭和33年の製造から考えると結構長生きだったんですね。
なおこの緩急車の前にある台車に関しても色々見てみたんですが、持ち主の正体が分かるものは一切ありませんでした。気動車の足っぽいんですが、誰のものなのでしょうね。SLの動輪なら機番の刻印があるので分かるんですが・・・。
さてこちらは帯広方向を見たものです。こんなところでも結構あちこちにシカの糞が落ちていました。辺りはシカだらけといった感じなのでしょうね。
今度は十勝三股方向です。廃線後線路は一旦全て撤去されており、トロッコを運行するに当たって改めて敷き直されているので廃線そのままという状況ではありませんし、駅舎もホームも残っていないので当時とはまるで違う光景なのでしょうけど、おそらく森の向こうにこんな感じで線路が伸びていたのでしょうね。
こちらは現役時代から残されているという腕木式信号機です。 糠平駅の線路が敷き直される前、線路のないところに腕木式信号機だけがあちこちに立っていたんだそうです。
最後はこちら
この線路の末端はひがし大雪自然館前付近の道路にぶつかる手前でエンドレールとなっています。
さて5回にわたってご紹介してきました士幌線シリーズですがこれにて終了となります。 次は番外編で渇水状態の糠平湖の様子を少々ご紹介したいと思っておりますのでお付き合いよろしくお願いいたします。 |
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