レカ郎写真記


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...... 2019年10月11日 の日記 ......
■ ちょっと変わってる輪西駅   [ NO. 2019101101-1 ]
先月2年ぶりに開催されたJR貨物の輪西車両所公開、その際ちょうど札幌からのバスを降りた地点が輪西駅近くだったので会場入りの前に輪西駅へ寄ってみました。
輪西駅近くには何度も行っているんですが、輪西駅に寄ったのは初めてだったんですが、その輪西駅がちょっと変わった駅でした。



これは室蘭方向のホームから室蘭方向を見たものです。カーブの途中に位置した駅で、駅全体がカーブしていて先が見えません。なのでホームには列車に連動するモニターが設置されており、車掌の乗る列車の場合モニターで見えない前の方の状況を確認しています。といってもモニターを使用するのは1日数本なんですけどね。

対面式ホームで上下線で互い違いになっているホームかと思いきや、東室蘭方向のホームが若干短くなっていて、室蘭方では両ホームとも端部がそろっているものの、東室蘭方では片方のホームが足りないという構造になっています。

さてこの駅が面白いと思った点がこちら




階段ではなくスロープで線路と同じ高さにホームが下がっていてその先に待合室があります。普通はホームに対して側面に待合室などがつくことが多いですが、ここでは縦向きに待合室がついているんです。国道と工場には様まれた狭いスペースに作るしかなかったのでこうなったのかもしれませんね。




待合室前です。待合室を通らずに直接ホームと行き来できるようになっていました。集札箱も待合室ではなく手前の柱についています。
その待合室も年季が入っていますが、昭和初期からのもののようです。そろそろ歴史的建造物入りも間近といった感じになっています。開業当時からずっと室蘭の発展、室蘭線の歴史をこの駅舎は見て来たわけです。

こういう駅舎はメンテナンス費がかかったとしてもぜひ現役で使いつつ残していってほしいなとつくづく感じます。

かつてはこの待合室ないに売店も入っていたんだそうです。現在の日本製鉄とともに歩んできた駅でもあり、かつては随分と賑わっていたようです。




列車がやってきました。ちょうど1分差で上下列車がやって来るダイヤでここで離合となりました。しかもやって来たのは785系でした。ここで先ほど述べた車掌用モニターの出番となります。
実は振り返るとなかなかいい撮影ポイントだったりするんですが、1、2両の気動車とたまに785系や789系が来る程度というのが実に残念です。

思えば特急料金など特別な料金なしで785系や789系に乗れるのは東室蘭ー室蘭だけになりましたね。かつては快速エアポートで乗れたものですが。こういう出血大サービスな列車も減ったものです。次に室蘭へ行く時は東室蘭ー室蘭でこの出血大サービス列車に乗ってみたいな〜なんて。





輪西駅は両方が室蘭新道に挟まれており、室蘭新道としては2回も室蘭線を渡る形になります。これも狭い土地に線路と道路と工場がひしめいているためなのでしょう。
それにしても室蘭方面って結構個性的で面白い駅が多いなと感じます。こういう地域と共に歴史を刻んで来ている駅や駅舎は大事にしたいものですし、大事にしてほしいものですね。

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