先日今年5月に廃線となる札沼線非電化区間にある秘境駅、豊ヶ岡駅へ行ってみました。豊ヶ岡は随分前に2回ほど行ったことがあったのですが、豊ヶ岡で列車の乗り降りをしたのは初めてでした。 以前だと1本列車を撮ってさようなら〜という感じだったのですが、今回は撮影して乗って帰る列車まで時間がありましたので、じっくり見ることができました。
乗って来たのはキハ40 402でした。この2両ある札沼線用400番台って非電化区間廃止後には廃車となる運命にあるのでしょうね。エンジンのパワーアップなどを行っているので他で転用できそうな感じもするのですがね。
ドアの部分が緑と他のキハ40とここだけ違うのにイメージがだいぶ違って見える不思議なキハ40です。 種別幕で行先表示をしてサボ受けにはサボが入っていないというスタイルも札沼線だけです。
改めて豊ヶ岡駅に降り立ってじっくり見てみると、なかなかいい景色じゃないですか。線路がなくたって風景としてなかなかいい感じです。でも廃線後はこの光景も見られなくなり、札沼線唯一の森林地帯ということもあって、あっという間に自然に帰って行くのでしょうね。
駅名看板と独特な駅待合室を。 駅待合室がこんなに離れてる駅も珍しいですね。別物かと思ってしまいます。 こんな風景で「学園都市線」と言われても「え?」って感じです。 学園都市線の愛称は全線ではなく、札幌ー北海道医療大学までの区間だけにしておくとよかったのかもしれません。
豊ヶ岡の待合室です。 久々に見ましたが、前回・・・といっても随分前になりますが、その時は夏でスズメバチがブンブン飛び交っており、あまり近づけずに撤収したのでじっくり見て中に入ったのは初めてでした。 昭和の匂いがプンプンする佇まいがいいですね。この光景も5月で見納め、1年後にはおそらくなくなっているでしょう。
内部の様子です。 中にはお手製のカレンダーや写真、分厚くなっている駅ノートあって、愛されている駅だなということが伝わりました。 この時は内部でもー1度でしたが、ファンに愛されている温かみのある駅です。ここだけ時が止まっているかのような感じでした。
豊ヶ岡駅に夕暮れ時がやってきました。 この光景だけでも、列車がいなくとも十分画になります。 毎日このようなドラマチックな光景が繰り広げられているのでしょうね。 紅葉の季節に1度行ってみたいなとずっと思っていたのですが、結局かなわずに終わってしまいました。 豊ヶ岡は四季を通じていろんな姿を見せてくれるいい駅だったんですけどね。もうちょっとその魅力に気づいて撮っていればよかったかな〜と。
続く |
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