
97年3月のダイヤ改正で鳴り物入りでデビューしたキハ283系、あれから23年目となる今年3月のダイヤ改正で長らく独壇場だった札幌ー釧路間をキハ261系に一部ではありますが、明け渡す時が来てしまいました。
そして運用が減った分離脱する車両も出て来ているようです。非常に複雑な構造の台車が整備面で手間やコストがかかる原因になっている他、トラブルの原因にもなっているため、JR北では早々に手放したいようです。 かつては「振り子の乗車券ちょうだい」と窓口で告げる乗客もいたとか。ファンだけでなく一般人にも受け入れられ、乗ってみたいと思わせた車両なだけに、車両の耐用年数とされる30年を待たずに廃車が始まろうとしていること、JR側でお荷物扱いされているというのはなんだか残念であり、輝かしかった時代は過去のものになってしまいました。
1度乗ってみたいと思わせる車両、キハ283系以来出て来ていないような気がします。
今後ダイヤ改正の度に運用数、車両数をキハ261系に置き換えられて減ってゆくことになるのでしょうね。
かつては繁忙期になると11両や12両編成とかつての長大編成を組んで運行していたキハ80系やキハ183系の「おおぞら」の時代を彷彿とさせるシーンも展開されたものですが、今ではすっかり輝きを失ってしまった感があります。 キハ183系や721系など先輩に当たる車両もまだ頑張っている中、後輩のキハ283系は早くも力尽きようとしているようです。
さて今日の写真は先日撮ったもの。現在減車中の特急列車、この日も5両編成でした。キハ283系全盛期なら考えられないような短い編成になってしまっています。 現在道内ではコロナの影響で貨物列車以外6両編成以上の列車って基本的にないんですよね。なんだかどの列車もさびしげな感じですし、場所によっては撮影しても納まりが悪い感じになってしまっていて、気動車特急は5両以上長い編成が来ないということで、構図は取りやすいものの、早く元通りになってほしいものだなとつくづく感じます。
3月からおおぞらとして運行しているキハ283系、この姿も意外と短い間しか続かず、30年どころか25年目を待たずに全廃なんていうこともあるのかもしれませんね。
私もあのキーンというターボ音と共にエンジンがそのうち火を吹くんじゃないかというほどの音にシビれたものですが、今は130km運転も行っておらず全開で走ることもなくなってしまったのでシビれる走りを感じることも出来なくなってしまったんでしょうね。 |
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