先日かなり久しぶりに開拓の村へ行ってみました。何十年も前に行ったのが最後だったように思いますが、久々に行ってみると思いがけないものを見つけました。
おや、何やら興味深いものが・・・。
行ってみると森林鉄道のスイッチャーがいました。複数この復元された機関庫に収蔵されているんですが、中でもこのタイプは初めて見ました。 これまで見た森林鉄道のスイッチャーは丸瀬布のいこいの森で動態保存されている鶴居村営軌道のスイッチャーのような凸型が基本でしたがこちらは箱型。スイッチャーというより立派な機関車という感じで、DF200に通ずるデザインです。ただフロントのデザインはいたってシンプルです。 1950年製のもので、下夕張森林鉄道で活躍していたようです。 結構距離もあったようですので小さい機関車ではなく、大きめのカマを用意したのかもしれません。 66年の廃止まで活躍していたようですが、庫内での保存なので状態は悪くなさそうです。 ヘッドライトなどの灯火類がありませんが、元々なかったのか、失われてしまったのかは定かではありません。
下夕張鉄道と言えばシューパロダムに沈んだあの三弦橋を持つ森林鉄道ですが、そうなるとかつてはあの三弦橋をこの機関車が木材輸送で渡っていたということになるのでしょうか。
森林鉄道というのも北海道の基幹産業の1つである林業にかかわるものですから、開拓の村で歴史を伝えるという目的で保存、展示されているというのはおかしくない話ですが、普通はSLなど万人受けしやすいものを保存対象にすることが多い中、こうしたマニアックなディーゼル機関車を保存しているというのはちょっと面白く貴重な展示物と言えるのかもしれませんね。 また他にもいくつかスイッチャーが保管されており、整備して動態にしてもいいのではないか、動態にして体験乗車などを行ってもいいのではないかとも思ったんですが、あくまで開拓の村であって鉄道博物館ではありませんからね。その辺は難しいのかもしれません。 |
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