レカ郎写真記


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...... 2020年11月30日 の日記 ......
■ ニセコエクスプレス降臨   [ NO. 2020113001-1 ]
17年に引退したニセコエクスプレス、その後出資を募った保存活動が実を結びニセコ駅横で保存されることになりましたが、そのニセコエクスプレスが今月になって引退から3年の時を経て保存地であるニセコへ輸送されました。
確か輸送は先々週ぐらいだったと思いましたが、先日ちょうどニセコ方面に行く機会があったので、一応見てみたところ早速その姿を見ることができました。



保存にあたり再塗装されて美しい姿を取り戻していました。
確か12月中旬頃の公開まではシートをかぶせておくとことだったので、行ってもシートを被った姿なんだろうと思っていたんですが、シートなしで見ることができました。

ニセコエクスプレス最大の難点と言えば、全検直後はきれいなものの、ほどなく排気筒からのすすが顔の方に垂れてきて黒い筋がついて汚れてしまうということでしたが、もうその心配はないですね。ただ一方では二度とエンジンに火が入るということがないということでもあります。

まだ立ち入り禁止だったので、ちょっと離れた位置から撮っていますので柵やロープ越しのゴチャゴチャした写真しか撮れませんでした。





切り妻面です。
こちらはすっきり撮ることができました。
ニセコエクスプレスの妻面は初めてみましたが、再塗装の際、ちゃんと検査表記など現役当時のまま書き直されていました。JR北海道からのサービスといった感じでしょうか。

連結面はべニアでふさがれています。正直妻面丸出しというのは下着を履いていないような姿みたいな感じですので、できればこちら側の先頭車も欲しかったところですが、資金面の問題もありますから贅沢は言えませんね。ただ先頭車2両で残っていれば、何十年後に復活させようなんてことになった場合整備すれば自走が可能ですから、1両単体で残っているというのはつまりその可能性が失われたとも言えるのでしょうね。


さて最後はこちら



なんと立派な車庫が建造中でした。栗沢の711系とは大違いな好待遇です。
隣で同じく保存されているキューロクの9643号機のものよりさらに立派な車庫のようです。
発注者はニセコ町長になっていましたが、まちを挙げての保存プロジェクトなのでしょうね。完成が待ち遠しいです。
でもできればニセコエクスプレスはこちら側ではなく、ニセコ大橋側を向いていてほしかったかなと。そうすればニセコ大橋から羊蹄山をバックに入れてニセコエクスプレスが撮れたんですよね。ターンテーブルで回して方向転換するなんてこともあるのでしょうか。
ちなみにこの車両はキハ183−5001。ということは本来ニセコ方の先頭車ですから向きが逆ですね。

ところで当然ニセコエクスプレスはこの車庫から出したり入れたりすることになるのでしょうけど、どうやって出し入れするのでしょう?
スイッチャーがあるわけでもないですし、かといって人力で出し入れできる重さでもないですし。たとえ重機で引いても動き出した後止めるのはどうするんだろう?と思うんですよね。
まあSLもありますから、アント君の1つぐらいあるといいのかもしれません。

もう1つの疑問として、どういうルートで運んでくるのかということ。SLはある程度バラしてもって来たようですが、ニセコエクスプレスはそうはいきません。でも稲穂峠経由であれ、中山峠経由であれ、トンネルは避けて通れないはず。ニセコエクスプレスを積んだトレーラーが通れるだけの高さがあったかな?と思うんですよね。多分標高も低く中山に比べると道路状況もいい稲穂経由で来たのではないかと思うのですが、それにしてもかなり大変な輸送だったはずですね。

今のところSLとニセコエクスプレスがここに保存されることになりましたが、ここはそのうちちょっとした鉄道博物館的な場所になるといいですね。北海道にはそうした場所が少ないですし。今後引退するであろうノースレインボーもここに保存なんてことにならないでしょうかね。

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