
現在も3ドア電車の一員として札幌圏の電化区間で活躍する721系ですが、その多くが平成生まれの車両。しかしその中の一部に昭和生まれのグループが存在しています。それがF−1〜8編成の1次車。 この1次車は88年製なので昭和生まれとなります。2次車も89年製造ですが、89年の昭和は7日しかありませんでしたので、昭和に落成してくるのはほぼ不可能ということで平成生まれとなります。ただ製造開始は昭和だったかもしれませんけどね。
平成の30年が終わり、令和もまもなく3年になろうとしている中、現段階で1編成もかけることなく活躍している721系、その1次車は今年で32歳。廃車が始まっているキハ283系よりだいぶ先輩です。
この時代というのは721系、785系、キハ54、貫通型キハ183系、そしてキハ281系と次々新形式が出てきた時代なんですよね。そしてこれまで道内の鉄道を支えてきた車両たちばかりなのです。 キハ54やキハ183系や国鉄を色濃く残していますが、721系、785系、キハ281系は運転台もワンハンドルになり、コンピュータ制御を多く取り入れ、現在の車両の原型を作り上げてきた車両でもあります。
721系も置き換えの話が出ていますが、30年を超える車両が出ているので納得ではあるものの、でも全然古臭く見えないんですよね。でも次の731系ですら来年25年目ですから古くなっているんですよね。 721系で30年超えでも驚きですが、もっと驚くのが731系で来年25年目になる車両があるということでしょうか。
ちなみに721系の初期車の中には試験走行で青函トンネルを超えたことのある車両もいるんですよね。後にも先にも、そんな在来線の一般型でそんな車両はないはずです。もし正式採用となっていれば、快速海峡が721系で走っていたのかもしれませんね。 |
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