
先日10月31日をもって札幌市電のM101が引退しました。前日にありえないような事故に見舞われ、事故廃車になることなくコツコツと歩んできた60年の歴史にケチがつくような終わり方になってしまったのがなんとも残念なところ。車線変更する際はミラーを見ましょう。線路を走る路面電車は回避することができません。
ダイヤが公開になって以来10月は何度も足を運びました。実際1両の路面電車が引退するだけと言ってしまえばそれまでなんですが、特に近年は予備的な存在になっていたため、なかなか出くわすこともなく、乗ることも撮ることもままならないような状態だったため狙って撮ったり乗ることはさらに無理な状態でした。 そこでここぞとばかりに、今までなかなか撮れなかったM101を撮っておこうと沿線に通っていたわけです。
乗車も2度ほどしましたが、乗ったのはひょっとすると30年ぶりくらいになりました。ただほぼ当時と変わっていない車内に懐かしさと驚きを感じました。最後まで改造などは必要最低限で昔の原型をとどめていたので、昔乗った時がよみがえるようでした。やはり変わらない大事さ、安心感というのは大事で必要ですね。 フロントに所謂ビューゲルのヘソが最後まで残っていたのもM101らしいところです。
そして2度目に乗った時、中央図書館前行きでした。そう、事故った後に乗ったのです。待てど暮らせど来ないので、おかしいな?乗客が殺到して乗降に時間がかかって遅れてるのかな?なんて思ったんですけどね。なんとも残念なことになりました。 おかげで最終日も一応行きましたが、最初に見た車両が外回りを一周して戻って来てもM101が現れることはありませんでした。 まあ撮りたいと思っていたシーンや場所では先に撮っていたのでセーフではあったんですがね。最後だからと言ってヘッドマークがついたわけでもないですし。
今後交通資料館へ入るとのことですが、そうなると10年ほどで廃車になりツーマン時代そのままで時が止まっている相方のTc1と半世紀ぶりのご対面を果たすわけですが、片やこの間色々と時代に合わせてそれなりに変化をしてきた車両。交通資料館で双方を見比べるのが楽しみです。
さて今日の写真ですが、これがM101最後の撮影となってしまったもの。 10月というある意味紅葉にはうってつけの時期に引退を迎えたため、後半は紅葉とのコラボ撮影が可能になりましたので、それを狙って撮ったもの。バックに藻岩山を背負ってやって来るのは内回りに入る平日限定でした。 次に藻岩山を背にする時は電車事業所から搬出される時でしょうかね。
でも老朽化老朽化といいますが、M101は今年で60年、一方210形は今年で63年目。 あれれ? |
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