
札幌市電にM101が去って以来の旧カラーが期間限定で復活しています。その復刻カラー車が登場した影でひっそり去っていった車両がありました。それが8501号。 85年に製造開始となった8500系シリーズの第一弾でそのトップナンバーだったのが8501号でしたが、これにはちょっと驚きました。 というのは、8501号は車齢38年なのに対し、旧車は60年以上前の車両ばかり。にもかかわらず、大先輩の半分ちょっとの年数で廃車になってしまったということと、同じ8500形でも8502号の方は21年に大規模リニューアルを行ってヘッドライトのLED化によって顔つきも変わるほどの延命措置が取られているためです。 この2点からしても8501号が廃車になるとは到底思えないんですよね。廃車対象になるなら60年以上走り続けている車両だろうというのが普通なわけですが、よほどの理由でもあったのでしょうか。 あるいはとりあえず8502号を改修してみたけどコストがかかりすぎるなどの理由で、続く8501号は延命せず廃車にしようという判断になったのか。
札幌の市電では38年目の車両でもまだ新しい部類に入るため、8501号の廃車は寝耳に水という感じでした。
というわけで今日の写真は私が撮った8501号の中で最後の撮影となったものを。 最後はこうしてきっちり形式写真で撮り納めることが出来たのが幸いだったのかもしれません。
地下鉄は100%川崎重工製ですが、市電においての川重製というのは少数派で、現存する車両では8500シリーズのみですが、そんな8500シリーズ、今後も大先輩を差し置いて廃車されていくことになるのでしょうかね。まあ大規模改修を受けている5802号は安泰でしょうけど、安泰だと思っていた軽快車両もこうして廃車対象になるということは、いつどれが廃車になってもおかしくないといえるのでしょうか。 そして気づけば札幌市電らしさがない、リトルダンサーシリーズだけという状態になってしまうんでしょうかね。 |
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