
今月31日で北海道中央バスが札幌ー厚田間で運行してきた札厚線が廃止となります。これにより花畔中央から先へ行く中央バスの路線が全てなくなります。既に石狩線は昨年12月のダイヤ改正で先行的に廃止となっており、最後に残された札幌ー厚田、そして札幌ートーメン団地も廃止されます。 この路線、実はものすごく歴史のある路線で70年以上運行してきたようです。戦後間もない時刻表にも載っていて、既に路線が開設されていたことが分かりますが、当時は今の石狩河口橋は当然ありませんので、渡船で渡っていた時代があるんだとか。路線も渡船場とを結ぶものがあったりもしたようですし、渡船もダイヤはあったものの、バスが渡る際はバスに合わせて運行していたようです。
他に札幌ー濃昼や浜益を結ぶ路線もあった他、留萌までの日本海るもい号が都市間路線として設定されていた時期もありましたね。そのため石狩営業所には高速路線を降りた高速路線車が厚田、浜益、留萌方面の路線向けに用意されていた時代もありました。 また過去を振り返ると、この厚田や濃昼、浜益方面の路線は特急や急行便として運行されている便が多く、特別だったことが伺えます。 いつのまにやら特急や急行便がなくなり、最後に残されていた札幌ー幌の特急便もとうの昔に廃止されています。この札幌ー幌の結んだ特急便というのもなかなか歴史があった路線のようですね。
さてそんなわけでもうバスから日本海を見ることもないだろうと思い、一生に1度だと思って先日乗りに行ってみました。 以前札幌ー千歳の急行便に記念乗車ではなく、普通に乗った時、その後少しして廃止されてしまい、あの時乗っといてよかった〜と思った過去があるので、だったら後悔のないように乗っておこうと思ったわけです。
せめてロマンス車が来ればいいなと思ったのですが、当日やって来たのは普通の車両。昔はロマンス車などが優先的に当たっていたのではないかと思うんですがね。 バスの使い方も随分変わったなと近年感じます。片道2時間以上かかる郊外路線でも普通車だったりしますからね。江差線代替路線は小型のポンチョだったり、ふるさと銀河線の初代代替路線の車両では十勝バスが用意したものはレインボーの中型ベースロングでしたからね。そういった車両はそもそもそんな長い距離を走ることを想定して作られていないのでは?なんて思ったものです。
乗った感想ですが、以前から矢臼場までは何度か乗ったことがあったものの、その先の乗車率はどんなものかと思ったんですが、思ったより乗客がいるんだな感じました。というのは最終的に私1人になるのではないかと思っていたので、5、6人残っていたのはちょっと驚きでした。 さらに降りた後数人が既に廃止となっている厚田ー浜益間のデマンドバスに乗り換えて行ったのを見ると、地元利用が確かにあったようです。 ただこの人数で大型のバスを走らせるというのは採算には合わないでしょうね。
でも1つ言えることはダイヤの設定が厚田ベースになっていること。札幌発は朝6:40発の次がいきなり15:20発、厚田発が6:08発、6:58、9:10初と続いてその後いきなり最終の17:55発ですから、ほぼ地元住民向けの設定なのが分かります。
札幌からの場合特に冬場はどの便に乗っても道の駅が開いている時間には到着できませんからね。ちょっと観光目的で乗るというのは難しそうです。 休日ダイヤだと札幌から観光目的で利用は少ししやすそうですが、このダイヤ設定というのもちょっと難があったのかもしれません。 ちなみに札幌15:20発というのはずっと昔から変わっていないようです。多少の変動はあるものの、大体同じような時間に設定されて来たようです。
厚田までの利用は少ないものの、石狩庁舎や花畔中央からそこそこ乗ってくる人がいて、石狩川を越えた八幡で降りるという人もそこそこいました。またその間の10線から1線までの停留所でも利用がありました。おそらく通院や通勤のためだと思われますが、4月からはデマンド交通しかなくなります。特に通勤で利用して来たという人は毎日予約して乗らなきゃいけなくなるんでしょうかね。また裁き切れる人数なのでしょうか? 石狩庁舎ー八幡間ではそうした疑問を感じました。 せめて八幡かトーメン団地までは路線を残してあげてもよかったように思うんですけどね。
あいろーど厚田では1時間未満の滞在時間でしたでので、ほんとにバスに乗りに行っただけみたいな感じでした。 あまり周辺をウロウロするとうっかり帰りのバスを逃しかねませんからね。しかもそれが最終ですので逃すとお手上げです。 到着して30分後に次の便がやってきましたが、そちらは誰も乗っておらず道の駅で転回するだけですぐ回送表示になり戻って行きました。なるほど、これではやっぱり廃止になっちゃいますよね。まあ利用率の低い路線で15時台だけ30分間隔というダイヤ設定にも問題がありそうですが。ちなみにその日はそちらがロマンス車でした。 回送するにしても石狩営業所まででしょうから結構長い距離回送してるんですよね。 この札厚線、よくダイヤをみると、札幌からの便が厚田発の折り返し便とって往復営業で走るのが4.5往復中2便しかないんですよね。あとは石狩営業所ー厚田間を回送しているわけですから運用に無駄が多いわけです。たぶん収入に対してかかる運行経費が上回る路線だったに違いありません。
帰りも私1人ではなく所々で乗ってくる人がおり、この人達は4月から放り出されてどうするんだろう・・・なんて思ったり。 往復で何気に3200円を超えましたが、まあ一生に1度のことですからね。
なおこの札厚線の廃止に伴い、なんと石狩川を渡る一般のバス路線が沿岸バスの特急ましけ号はかろうじて残りますが、基本的には新篠津交通の路線が渡るたっぷ大橋までなくなってしまします。ではそれ以降一般の路線バスが石狩川を渡るとなると、滝新橋を渡り滝川と新十津川を結ぶ中央バスの滝新線までないはずですね。ある意味渡船時代より公共交通で石狩川を渡るというのが困難になってしまうわけです。
余談ですが新篠津交通の路線が石狩川を渡るたっぷ大橋は道道81号岩見沢石狩線にある橋。この岩見沢石狩線をずっと石狩方面へ進んだ末端部分を今回私が乗車した札厚線が八幡町入口ー石狩八幡町間でちょっとの区間ですが走ります。 しかもどん詰まりにある回転所で回転して戻ってきますので、1便でこの区間を1往復し、八幡町入口バス停を2度通ります。しかも同じバス停ではなく別々に設置されたバス停です。なんか変わった路線の設定だなと思うんですが、これも渡船時代の名残のようです。渡船時代は岩見沢石狩線をさらに進んだ先の渡船場に乗り入れていたようですからね。
というわけで今日の写真はもうすぐ見られなくなる道の駅あいろーど厚田と中央バスのツーショットです。 そのうち「昔この道の駅に路線バスが発着してたんだぜ、懐かしいなぁ」なんてことになってしまうんでしょうね。 鉄道も細り、バス路線も細り、だんだんとクルマなしにはどこにも行けない時代になってきました。 |
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