
先月末から今月上旬にかけ、長らくサッポロビール園に静態保存されていた9600型の9643が撤去されまた。 施設の拡張に伴うものとのことですが、解体などにはならずなんとニセコへ移設されました。移動にかかる経費は全部負担したという太っ腹な方のおかげのようですが、先日早速その姿を拝んできました。とはいえまだブルーシートがかけられた状態なので、ご本尊様は拝めていません。ただ私が見た時は移設後間もない段階だと思われます。 場所はニセコ駅構内でC62 3号機がかつて復活運転していた際に使っていたターンテーブル前。シートをかぶっているので分かりにくいですが、シルエットから察するに、今ターンテーブルで方向転換をして出てきた、あるいは給水しているというシチュエーションでの展示になろうかと思われます。なおこのターンテーブルも新得駅から移設されたものなんですよね。 ニセコ大橋から見られそうですから、橋の上から羊蹄山をバックにしたこの9643をみることができそうです。 どうやらSLニセコ号が走っていたニセコがいいんじゃないかということでニセコが移設先に選ばれたようですが、出来ればニセコには生きているSLが帰って来て欲しかったな〜なんて。 ひょっとするとここまでしたわけですから、今後ターンテーブルを整備して稼働するようにして、9643を回転させるというイベントもあったりして・・・とちょっと期待してしまうんですけどね。 ニセコなのに新得駅のターンテーブルにサッポロビール園に展示され、現役最後は日曹炭鉱天塩鉱業所で活躍していたというニセコにはあまり縁もゆかりもない者同士がSLが去ったニセコにひっそり花を添えるというのもなかなか面白いコラボだと思うんですが、9643も今まで札幌の街中にいたものが急に物静かなニセコですから驚いているかもしれませんね。 |