
今日は道南バスから1台。
今日ご紹介するのは道南バス苫小牧営業所所属の室蘭22う575、日野ブルーリボンです。
このクルマは言うまでもなく元苫小牧市交通部所属だったもの。市営バスの廃止・民間移譲により道南バスに引き継がれたクルマの1台です。
苫小牧市営バスが廃止されて今年で5年になりますが、まだ市バスカラーのクルマが道南バスに社名だけ変えて普通に走っているのには安心感と驚きのようなものがありました。 札幌市営の民間移譲ではこのように暫定カラーで活躍を続けるクルマがありましたが、それも長くはなくあっという間に各バス会社のカラーリングに塗りかえられて行きましたが、苫小牧はそれとは対照的だなという印象を受けました。
苫小牧市営のクルマを撮影したのは、札幌にピットインしに来ていたクルマを偶然捉えた時を除けば苫小牧市営バス最後の年に撮影したのがラストですので5年振りになるはずなんですが、ほとんど変わっておらず、塗り替えも進んでいなかったのでちょっと驚きでした。 というか5年になるのに道南バスカラーに塗り替えられたクルマの方が少ないようですね。
さてこのクルマも苫小牧市営最後の年に撮影しに行った際撮っていたんですが、当時の画像を比べてみるとなんとほとんど変わってないんです。変ったところと言えば社名が道南バスになり、車番が書き換えられた程度でラッピングからワンステ表示まですべて5年前のままで道南バスとして使われていました。
先が短いクルマならば分かるんですが、比較的先がまだ長いクルマですら苫小牧市営のままで使われているので、あえてそうしているのか、塗り替えコスト的なことで仕方なくなのかが気になるところ。
さらに驚きなのが表示からアナウンスまで苫小牧市営のままだったということ。行き先表示やアナウンスの音声は道南バスじゃないんですね。ここまで苫小牧市営のままとはちょっと思ってませんでした。
札幌市営はさっさと民間仕様に色も中身も変わってしまったので、廃止になったはずの市バスが色濃く残る姿にちょっとうらやましさすら覚えてしまいましたが、面白いことに元苫小牧市営のクルマだけでなく、道南バスで導入した移籍中古車や新車まで苫小牧市営仕様の表示なんですね。音声機器類までは確認していませんが、ちょっとこういう形の民間移譲は見たことないかもしれません。 ただこの元苫小牧市営のクルマが出している苫小牧営業所という行き先だけは民間移譲を感じさせる表示ですね。なにせ市営時代は「交通部」でしたので。
ちなみにこのクルマは市営時代交通部所属で局番は20でしたが現在の車番は811、いっそのこと車番までそのままでもよかったのではないでしょうかね。あるいは一桁足す、たとえばこのクルマの場合は元々局番20でしたので、120にするというのもありな気がします。鉄道ではそういう区番台のつけかたをよくしますよね。
だいぶ減ったかなと思っていた苫小牧市営のクルマですが、まだまだ走っていたのでもうちょっと記録するチャンスはありそうな感じがします。 |
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