
今日は先日行った交通資料館から1つ。
先週交通資料館の話題を記事にしましたが、今日はその際撮ったものを。 交通資料館には地下鉄の試験車である「はるにれ」と「すずかけ」の2両が展示されています。 東苗穂試験線なんて跡形もない中、そこを走行していた車両は残っているというのは大変貴重なものではないかと思うのですが、残念なことに内部を見ることができません。 同じく展示されている地下鉄1号編成である1001+1002は少し掘ったところに車両を置いているため本来なら人の背丈より上になる窓の位置が下がることで内部も見渡すことができるわけですが、これら試験車両は掘り下げて展示しているわけではないので内部を見るのが外からでは難しいわけです。
しかし先日行ったところ、残念なことなのでしょうけど、すずかけの窓が1枚破れているのに気付きました。そこで内部を撮ろうと思ったのですが、残念ながらその時カメラ以外の機材を持ち合わせていなかったので腕を目いっぱい伸ばして敗れた窓から撮ったのが今日の画像。
初めてみるすずかけの内部ですが、全然地下鉄らしくないですね。というか手前の機器類が邪魔でよく見えません。 ただ運転席など一部装備品を見ることができましたが、地下鉄の試験車両という感じではなく、どちらかと言うと機関車の内部という感じがします。 ブレーキなんてもろに機関車のブレーキ弁という感じで、量産試験車の1000系とは全く違う運転台です。ちょっと分かりにくいんですが、ブレーキ弁、もしかして右ではなく左にあるのでは?と思うんですがどうなのでしょう。左についていればほんとに機関車そのものということになりますが、地下鉄の車両ながらオール屋外の試験線を季節問わず走行していたため、実際の営業車両には見られないデフロスターがフロントガラスにつけられていますね。 今はJRの車両でもデフロスターをつけている車両が減ったなとこれを見て改めて思ってしまいました。
これだけ営業車両と異なる内容で一体どういった試験をこのすずかけで行っていたのかが謎です。
このすずかけより前の試験車両であるはるにれの方が営業車っぽいんですよね。座席もついているようですし、かなり1000系に近い感じですし。 ところが次の試験車であるすずかけは進化するどころか無蓋車に運転室をつけたようなスタイルでメカもむき出し。しかしはるにれはガソリンカーだったのに対しすずかけは電車ですからね。1000系ではちょっと見づらい足周りの状況もすずかけではしっかり確認することができます。
実際の営業車は南北線の場合スリックタイヤを履いてますが、こちらの試験車は外を走るということで標準タイヤを装備しているんですよね。ただ足周りだけを見るとトラックという感じですが、その辺のギャップが面白いとも言えるのではないでしょうか。
もう1回くらいちょっと見ておきたいなと思っているので、次は一脚を持参して破れた窓から再度内部を撮影してみたいなとひそかに考えています。貴重な車両ですしはるにれと共に内部も見えるように展示してはどうかな?と思うんですがね。こんな車両は日本全国どころか世界を探しても他にないわけですから。 |
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