
今日は北海道中央バスの元札幌市営車を。
今日ご紹介するのは北海道中央バス札幌東営業所所属の札幌22か2825、日野ブルーリボンです。
このクルマは96年札幌市交通局が51台に渡って新車導入したクルマのうちの1台。新カラーである緑と白のツートンで導入された日野車はこの96年式が最初で最後。また6年ぶりの日野車導入ともなっています。 97年を最後に大量導入することはなくなってしまった札幌市営、その後もノンステ車やCNG車を少数導入していたりはしますが、日野車は96年式以降入ることがありませんでした。しかしそのわりには随分と見かけて馴染みもあったというのがこの96年式のブルリ。さすが51台も導入しただけのことはあります。
なぜか札幌市営って日野車が弱い傾向にあったんですよね。そして何気に日産車が奮闘していたという感じです。 他社では日野や三菱ふそうが強い中、札幌市営では新カラーに切り替わってからもいすゞ車や日産車が複数回入っているのに対し、三菱ふそうが2回、日野車が1回にとどまっていますからね。 三菱ふそう車もカラーの切り替えが94年、エアロスターのもモデルチェンジが96年ですから、新カラーで最初に入ったのがいすゞ車でしたので、これがもし三菱ふそう車で入っていれば、新カラーの初代エアロスターが見られたのかもしれませんね。
さてこのクルマ、元々は白石営業所に配備されていたもの。しかし白石営業所が一足早く北海道中央バスへ移譲されるに当たり、東営業所へ転属となっています。その後市バス最後の日まで東で活躍したのち中央バス札幌東へ引き継がれています。 もしこの時琴似に転属したりしていればジェイアール北海道バスの持ち物になっていたのかもしれませんね。
このクルマももう十分廃車対象となる年式。仲間も随分数を減らしており、営業所の隅の方に留め置かれていましたので、冬季対策車となっている可能性がありそうです。
大量導入最後となった97年式も廃車対象になっていますので、これらが淘汰されると元札幌市営のクルマがほんとに残りわずかになってしまうのでしょうね。
札幌東もちょっと前までは元市営車がたくさんいたものですが、今ではほんとに置き換えが進んだなという状態。 また東だけでなく札幌市営の民間譲渡開始直後は各社に渡った元市営車が元札幌市営の営業所以外の営業所にもたくさんおり、市営カラーを脱ぎすてて移譲先のカラーを纏った違和感のある姿で活躍していたものですが、それらのクルマも各社各営業所からなくなって随分久しくなったものです。 |
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