ジェイアール北海道バスにおける日産ディーゼルの高速車というと、05年に2台導入になった西日本車体工業02MC・C−Tのスペースアローとなりますが、この2台が相次いで廃車されました。
ADG代のスペースアローでしたので、ちょっと早いんじゃないかという気がするんですが、製造から12年にもなっていたんですね。高速車としては早い離脱ではあるものの、うんと早いわけではなく、ちょっと早めといった感じなのでしょう。
札幌200か1687と1688の2台は05年に札樽線向けに導入されたもので、当時高速車としては珍しいATを搭載したモデルでした。 また尿素SCRシステム搭載のモデルでしたので、そんなクルマがもう離脱になるんだと改めて思ってしまいます。
当初は小樽営業所の配備でしたが、後に札幌営業所へ転属しています。 JHB初の日産+NSKボディ架装のクルマとして注目されましたが、途中からエンジンリッドに補助ランプを増設したため変わったリアになってもいました。
めぐりあわせのせいか、それとも運用にあまり出ていなかったのか、それほど出くわすクルマではありませんでした。
今回の廃車は経年車という他に、札樽線の北大経由が減便になった関係もあるようです。個人的にはおたる号は北大経由を使っていたので減便はちょっと残念な限り。円山経由は道路も車内も混むし、市内利用もかなりあるので遅れまくりであまり利用したくないんですよね〜。 北大経由は車内も道路も比較的空いてますし、なにせ札幌北ICで高速に乗り降りするため、札幌西ICで乗り降りする円山経由より早くてよかったんですがね。
札樽線のレア車で言えばJHBはこのスペースアロー、北海道中央バスは同じスペースアローでも富士重工R21Mという道内全体でもレアというクルマが走っていたものですが、もう全てがなくなってしまったということになります。
中央バスでもADG代のスペースアローを導入していますが、そうなるとこちらもそろそろ引退ということになってしまうんでしょうかね。
どうもNSKボディーのクルマは腐食の問題などを抱えていたり、ATの評判があまり良くないということもあるらしいのですが、その辺も早めの引退に繋がっているのかもしれません。また小樽から札幌へ転属しているのもなにかその辺の問題が関係していそうな気がします。小樽だとなにかあった時ピットインする工場がないとかそんな感じでしょうかね。
全国的にもNSKボディのスペースアロー、スペースウィングは敬遠されがちで早めに手放される傾向にあるらしいですが、デザイン的には悪くないため嫌われ者扱いされるのがちょっとかわいそうだななんて思ってしまいます。 |
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