レカ郎写真記


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...... 2018年05月22日 の日記 ......
■ 鉄道貨物フェスティバル IN札幌   [ NO. 2018052201-1 ]
先日札幌貨物ターミナルで鉄道貨物フェスティバルが行われました。函館、室蘭では行われているものの、札幌で行われるのは初、しかも北海道においてこの時期に鉄道のイベントがあること自体レアですが、そんなイベントに私も顔を出してみました。

札幌貨物ターミナルにはDD51がいた頃は昼夜問わず通ったものですが、いつも柵の外からしか見たことがなく柵の内側に入るのは今回が初。会場は平和駅近くのコンテナを積み下ろしするコンテナ1〜13番エリアで、いつもはトラックやフォークリフトが行き交うエリア。いつも遠くからしか見ることができなかった部分に初めて入ることができました。

まず会場に着いて撮ったのがこちら



DF200の体験乗車です。実際に乗ったわけではありませんが、今回は赤スカートの初期車6号機が担当でした。JR貨物はイベントでもちょっとした特殊輸送でもかなりこだわったネタをしかけてくることがよくありますが、この赤スカ機を持ってきたというのもちょっとしたこだわりなのか、それとも単なる偶然なのか、いろいろ勘ぐってしまいます。
結構痛みが目立つカマでしたが、検査表記には22年の文字が。近々入場といった感じでしょうかね。
HMをつけているDFというのもまたレアです。

そしてこの場で私は初めて体験しました。正面ドンな場所で撮っていたんですが、こちらへDFが向かって来るに従って足もとのレールに振動が・・・。その振動からもDFの重さを実感することができましたが、こういう体験もイベントならではですね。普段なら大変なことになってしまいますので。

さて今回一般にも分かりやすく説明していたりしましたが、一方で分かる人には分かるというものもかなりありました。その1つがこちら





コンテナ貨物50周年記念のコンテナです。こちらが1つ2つではなくかなりの個数で見受けられました。おそらく全国各地に散らばりなかなか見ることができないこのコンテナを、かなり前からイベントのためにストックしていたのではないかと思われます。単なる偶然でまとまった数の50周年コンテナが集まることはまずないですから、事前に来たものをストックしておいたのでしょう。こういうマニアックなこだわりはさすがです。

さらにマニアックなものがこちら




今回初めて見ましたが、赤白1つずつしかないというパロマコンテナです。それが紅白揃ってさりげなく置かれていました。特に解説などはありませんでしたので、一般には全然注目されないコンテナですが、若干なりとも知識がある方であればこの貴重なコンテナが揃って置かれていることの珍しさが分かったことでしょう。
このパロマコンテナも19型シリーズのコンテナになるんですね。これもおそらくイベントのためにストックしてあったのでしょう。

もう1つ珍しいコンテナがこちら




私は今まで見たことがありませんでしたが、エンジン輸送用のコンテナ、所謂事業用コンテナの230型コンテナです。
一部のDFではエンジンを愛知機関区へ送って検査を行っています。その時使うのがこのコンテナで、DFのエンジンを運ぶためのコンテナというわけです。
こういうコンテナがあることはちょっと知りませんでした。
でもDFのメインは北海道なのに一部とはいえ今までDFのいなかった愛知でしか検査できないというのもちょっと不思議な感じがします。逆なら分かるんですけどね。愛知機関区に転属して行ったDFのエンジンを苗穂や五稜郭に送って来るというのであれば。検査後の試験も車体なしでどうやってやっているんだろうというのも気になりますし。

このコンテナ、中央付近の屋根がすっぽり取れるようになっていて、クレーンで吊ってエンジンを積み下ろしするようです。
おそらく苗穂に出入りする札ター苗穂の列車に連結されることがあるんでしょうね。

ちなみにですが、このコンテナの載っているコキ106が68と数多く存在するコキ106の中でも若番の方に入りますがこれも狙ってか偶然か気になるところ。

内部の様子です



内部はコンテナですのでいたってシンプルですが、下の鉄骨のようなものにエンジンを固定するものと思われます。

最後はこちら



メインステージに使われていたのはウィングルーフコンテナでした。
こちらも地面に置かれた状態ではなく、コキに乗った状態というのがいいですね。

先ほどのコキ106もそうですがこちらのコキ104からもJRFロゴが消されています。機関車からもJRFロゴが徐々に消されつつありますがなぜなのか気になります。

このステージとなっているウィングルーフコンテナの両脇を固めているのも何気に50周年コンテナです。
数えてはいませんが、10個以上は50周年コンテナがこの場にあったと思われますので、かなり努力されたんじゃないかなと推測されます。

私は室蘭のイベントに何度も足を運んでいますが、JR貨物のこうしたイベントを見ていると社員も一緒になって楽しんでいる面が多かれ少なかれあると感じるんですね。ただイベントを開いているだけでなく、自分たちも楽しんでしまおうと色々な企画を出しているんじゃないかと思うんですが、自分たちが楽しいとまず思わないとイベントが面白いわけないですからね。
こういう姿勢が旅客との違いだなと感じますし、やる気を感じるんですね。マニアックなコンテナにしろ機関車にしろ、やる気がないとレアなコンテナを一か所にまとまった数で集めたりはできません。
こういうところからも旅客にはなくなった鉄道への思い入れというか愛情のようなものを感じるなと思うわけです。
鉄道貨物のPRイベントなわけですが、少しでも地味な鉄道貨物について知ってもらおうというその意思が感じられるんですよね。
函館、室蘭でも行っていますが、今回もJR白石駅、大谷地駅と2系統の無料シャトルバスを運行していたのも太っ腹だなと思うばかり。貸切バス3、4台チャーターしてのことですからね。そのバスが無料で会場で特に入場料を取るわけでもないという辺りからして、ぜひ会場に来てほしいという心意気が感じられるわけです。
スポーツイベントのシャトルバスですら有料ですからね。
同じ鉄道のイベントでも社員用通路を使わせず、ぐるっと正門まで駅から延々歩かせる旅客とは違うとも思いますし。
同じ北海道で鉄道を運行する事業者でありながら、ハッキリ言って旅客と貨物の意識レベルは対照的だとすら思ってしまいます。

出来れば全国で最大級とも言われる札幌貨物ターミナル内を走る車両に乗るというイベントもあっていいように思うんですが、旅客と違ってお客さんを乗せるための車両を貨物は持っていない、貨車だと安全確保が難しい、旅客から車両を借りて来ても構内の設備に対応していないなどの問題がありそうですから無理なのでしょうね。

まあ可能にするならば、旅客から1、2両車両を借りて来てHD300で牽引運転するというのが現実的でしょうか。

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