今日は少し違った話題を。 先日北海道中央バスの高速いわみざわ号を利用した際、札幌200か1758に当たりました。 このクルマはATを搭載した日産スペースアローで中央バスには2台しかないというレアもの。 06年に導入されてから12年目となるクルマですので、もう少しすると廃車ということになって来るのかなという感じですが、それでもADG代ですし、このクルマが導入になった当時は日野、いすゞはセレガーラ初導入、三菱ふそう車はPJ代のエアロバスが導入になっていた時代です。 札幌圏では他にジェイアール北海道バスが同様のクルマを前年に2台導入していますが、なんと今年になって2台とも徐籍となっています。ちょっと早いような気がするんですけどね。ADG代まで徐籍になる時代なのかと思ってしまいます。
さてこのスペースアロー、世界No1のクリーンディーゼルエンジンを売り文句に販売されたクルマで、今では当たり前になっている尿素SCRエンジンを搭載しています。 そんなクルマに先日乗ったわけですが、高速車のAT車というのはもちろん初の乗車でどんなものかと思ったんですが、あまりトルコンの音がしないなというのがまず感じた事でした。ターボエンジンを積んでいるため、走行中は飛行機のエンジンや気動車特急のエンジンのようなターボ独特の音がずいぶん聞こえるなぐらいなもので、トルコンやエンジンのうなりのような音はあまりしませんでした。 前のモデルである富士重工21Mのスペースアローと比べても静粛性は格段に上がっている感じです。 また足周りも富士1Mは随分固い足だなと感じるほど、路面の凹凸を全部拾うほどカチカチな足ですが、こちらのスペースアローは1Mに比べるとしなやかな足周りになった印象です。
このちょっと前の同じ西日本車体工業のネオロイヤル架装のスペースアローにも乗ったことがありますが、そちらと比べても静粛性、乗り心地が向上した印象を受けました。
ただ事業者側からは不評だったのか、導入があまり進まず限られた事業者にしか入っていませんし、中央バスでは1757と1758の2台のみで、その後も日産ディーゼル車の導入は行っていますが、それはエアロエースのOEM供給車であるスペースアローAで導入していますので、中央バスでもダメだと判断したのでしょう。 JHBでも早めに徐籍したのは使い勝手の悪さなど何かしらの不都合があってのことだと思われます。もしかするとATというのが一番嫌われたのかな?と思ったりもするんですがね。というのはその後ピッタリATの高速、貸切路線車というのが出てきませんでしたので、不評だったんだろうと推測するわけです。
ただ三菱ふそう車ではMS0系からATは標準装備に、ジェイバスでもセレガーラのショート車でAMTの採用を始めましたし、今や一般路線車はすべてATが標準装備ですから、この間大型バスのATの研究・開発が進んだということなのでしょう。
それに西日本車体工業製のボディは防錆対策が甘く錆びやすく扱いにくいほか、生産終了から年数がたつにつれ部品も入手しにくくなって来ているという現状もあるようですから、長生きするのはちょっと難しい状況になって来ているのかもしれませんね。
ちなみに変わった採用例ではこのADG、もしくはPKG代の日産車、ノーザンホースパークの送迎車で採用になっているんですよね。しかも営業事業者では採用例がなかったSHDのスペースウィングでの導入というのがすごい点。新千歳空港とノーザンホースパークの間を結ぶ送迎車で使うクルマに道内では事業ナンバー車で採用のないSHDで導入しているというのですから気合の入り方が違うなと。
さて今日の写真ですが、その1758の車内を撮ったものです。 乗車の際前から後方を撮っておけばよかったと思ったんですが、時すでに遅しという感じでしたのでこれだけになってしまいました。 富士1Mはちょっと車内が暗い感じなんですが、ネオロイヤルに変わってからはその点も改善されたような感じがします。 |
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