
震災により主力の発電所である苫東厚真火力発電所が停止している関係で現在道内では電力が綱渡り状態となっており、節電が叫ばれていますが、その関係で札幌ー旭川、札幌ー室蘭のすずらんが節電で運休している列車が出ています。 地震そのものとか、悪天候などで列車が運休することはありますが、節電で運休というのはちょっと北海道では聞いたことがない運休の理由ではないでしょうか。 首都圏などではもうすっかりそれしかないと言ってもいいのが電気で走る電車ですが、当たり前にある電車が実はいかにもろい存在なのかが今回の震災で改めて分かった気がします。 実際架線トラブルという非電化区間にはない理由で、天気も悪くなければ地震も来ていない、なんでもない中でも列車が止まり大勢が足止めを食うこともありますからね。 しかし本数の多い札幌ー旭川の特急を運休するのはまだしも、1日数本のすずらんまで運休というのはちょっと不便になり過ぎる気がするんですけどね。それとも普段から運休してもいいぐらいの乗車率なのでしょうか?
さてその影響が出ている光景を見かけました。 現在特急カムイ、ライラックで運休が出ていますが、特急カムイ31号もその1つ。一部は気動車で臨時特急を走らせ対応しているようですが、こちらはそんな対応はありません。しかしその代わりに後続の特急となるオホーツク3号が増結されていました。
ひょっとすると・・・とは思ったんですが、なんとオホーツクとしては久々の6連でやって来たではありませんか。おかげで4両、ついて5両だろうと思ってスタンバっていたので、すっかり尻切れになってしまいました。
でもオホーツクの行程的に見ると全体の4割程度の区間しか6両編成を必要としていないはず。となれば旭川を出たらガランとした車内となり、あれはなんだったのか状態になっているのかもしれませんね。
その昔781系の改造工事期間にキハ183系がL特急すずらんを代走していたという時代がありましたが、それ式に運休するカムイ、ライラックに変わって臨時特急ではなく気動車で代走するという方法はできないものなのでしょうかね。
ただ単に運休すると札幌ー旭川の都市間輸送に影響が出るというだけでなく、途中停車駅での乗り継ぎの問題も出てくるでしょう。特急が運休したがために途中停車駅での乗り継ぎができなくなってしまう、よって時間帯によってはその日のうちに帰れたものが帰れなくなってしまうことが起きてしまうかもしれません。 なので、余っているキハ183系を使うなどして運休する電車特急の代走をしてもいいんじゃないかと思うんですがね。
今はみんな節電要請に必至にこたえていますが、これが来月や11月末なんて言う時期まで伸びてしまうとさすがに無理が生じたり、応えきれなくなってしまうんじゃないでしょうか。
震災から1週間になり、だんだん東京発進の報道では載らなくなって来ていますが、今も震災とそれが原因となった停電、そして電力不足は北海道に暗い影を色濃く落とし続けています。 |
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