レカ郎写真記


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...... 2018年11月02日 の日記 ......
■ 石勝線夕張支線 番外編   [ NO. 2018110201-1 ]
石勝線夕張支線探訪シリーズ、先日は終点夕張駅をご紹介しましたが、今回は番外編ということでこの探訪で見つけたものをいくつかご紹介したいと思います。

まずはこちら



鹿ノ谷ー夕張にある第五志幌別川橋梁です。これは道路から見える場所にあるので簡単に気付くことができますが、かつての夕張線が複線だった時代の名残です。手前が廃止された橋、奥が現役の橋となります。

かつてここをSLが行き交っていた時代もあるのでしょうね。これらの橋は夕張がすごかった時代から知っているわけです。



橋脚を見ると現役の方はレンガ積みです。廃止されている方はレンガ積みのようですが、ところどころ札幌軟石のようなものが混じっています。
レンガ積みの橋脚の橋が現役というのは今道内にどのくらい残っているものなのでしょう。

廃止されている方も使われなくなって久しいはずですが、橋がそのまま残されているというのも珍しいですね。
しかし廃止されている方を含め長年夕張の繁栄から衰退までを見てきたこれらの橋が夕張支線廃止後どうなるのかが気になります。橋脚を含めてすべて失われてしまうことになるのでしょうか。

続いてはこちら



鹿ノ谷駅近くでみつけた鹿の谷浴場という小さな浴場です。いつからあっていつ廃止になったのかちょっと調べてみたのですが詳しいことはわかりませんでした。ただそれほど古い感じはしません。
いつから使われていないのかはわかりませんが、財政破綻をきっかけに夕張では色々なものが廃止されたり使用停止になったりしたようですから、ここもその1つなのかもしれません。
かつては住民が、古くからあるものであれば炭鉱マンが汗を流した地域の憩いの場だったのでしょうね。その憩いの場も今はこの有様です。
炭鉱の閉山が町の衰退を招き、夕張に残った住民同士のつながりをも断ち切ってしまったような印象を受けました。


さて次はこちら



夕張支線の廃止まで半年を切っていますが、すでに早くも廃止がスタートしていると実感したものの1つです。

定期券の案内ですが、すでに6カ月定期は販売終了となっています。来年1月には3か月、2月には1ヶ月とそれぞれの定期が終了し廃線の日を迎えることになるわけです。
札沼線も北海道医療大学−新十津川の廃線が決まりましたので、次はこの区間でこの案内が出ることになるのでしょう。

次はこちら



夕鉄バス本社の近くで見かけたものです。廃止になった車庫かと思いきや現役でした。

よく見るとかなり文字はサビで読みにくくなっていますが、「夕張第一車庫」と読めます。かつて夕張には第二車庫もあったようなんですが場所までは特定できませんでした。
夕鉄バスも第二車庫を構えるほど繁栄していた時代があるということになり、その時代から使い続けているのがこの第一車庫ということになるのでしょうね。
長年夕張の豪雪や厳しい寒さ、そして先日の震災にも耐え抜いてきた車庫の中には昨年廃止された南部方面のバス停ポールがズラリ置かれていました。

最後はこちら




鹿ノ谷ー清水沢の踏切から撮ったものです。来年の今頃にはこの風景から線路が消えていることでしょう。
長年石炭で栄え、その石炭産業を担ってきた鉄路が1つまた1つと消え、最後に残ったJRも消えようとしています。
鉄道が消えて栄えた地方のまちというのはほとんど聞いたことがありませんので、それでなくとも財政破綻するほど寂れてしまった夕張がさらに鉄道の完全廃止で寂れてしまうことになるのでしょうね。

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