レカ郎写真記


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...... 2018年11月21日 の日記 ......
■ 夕張鉄道 札幌200か3314の内部   [ NO. 2018112101-1 ]


今日は夕張鉄道のクルマを。
以前夕張鉄道本社所属の札幌200か3314をご紹介しました。このクルマはご存知東京都から夕張支援のために無償譲渡された東京都営、98年式の日野ブルーリボン・ノンステップで、元品川200か134だったもの。
譲渡の際にはニュースになるほどでした。


さてこのクルマ、先月見たばかりだったんですが、先日夕鉄に18年ぶりとなる新車が3台導入されたことで早くも徐籍となってしまいました。まさに先月見た時がラストチャンスだったというわけです。鉄道と引き換えに夕鉄に新車が入ってもこのクルマは夕鉄の中では年式がまだ新しいですし、ノンステですから残るだろう、なのでまだ夕張に行けば会えるだろうと思っていたためちょっと意外でした。

このクルマ、ほぼ都営そのままで使用されており、譲渡当初は東京都営の局章であるイチョウまでそのままの状態で運用されていました。こちらは後に夕鉄のエンブレムに改められましたが、都営時代の局番などもそのまま残されており、いつでも都営バスに復帰できるような状態でした。
その中で特徴的なのが今日ご紹介のボックスシート。道内の事業者が発注するクルマにはほとんど見られないものではないかと思われますが、こうした部分もそのままになっています。
タイヤハウスの部分をうまく交わすというか処理する措置でこうした座席が最後部の1か所に設けられているわけですが、よく考えるとなかなか面白いアイディアですね。確かにこのタイヤハウスの上は座りにくいため私も避けてしまいます。子供は他の座席より小高くなっているため窓の外が見えるということで人気ですけどね。

このタイヤハウスの部分を背中合わせにすることで座りにくさを解消しているわけです。ただ、ボックスシート化したことで別な座りにくさが・・・。これはどっちがマシでしょうね。
足もとが狭く他人と向かい合わせになるということ、また走行中は後ろに引っ張られるという形になりますから、これはこれで色々と座りにくそうです。後に引っ張られるのが苦手という方もいるでしょうし。
まあ痛し痒しといったところでしょうか。

シートモケットにもイチョウの葉が描かれる特注のモケットというのも印象的です。

こうしたボックスシートは他社の移籍車でも見ることができますが、道内発注のクルマにはほとんどないためなかなか興味深いです。

ブルリノンステなので最後部の座席が超ハイバックシートになっているのも今のノンステ車にはない構造ですね。

夕鉄には98年式のこのクルマよりもまだ古い路線車がそこそこ残っているため、大先輩よりも先にリタイアということになったわけですが、ちょこちょこっと手当をして野幌営業所の路線車で使うというのは出来なかったのでしょうか。やはり譲渡車ということで縛りがあったんでしょうかね。
久々に札幌ナンバーをつけた都営ブルリでしたが、6年で役目を終えたため短命に終わってしまいました。

ただ路線車としてはこれでも年数的に十分過ぎるほど活躍してるんですけどね。
夕張でこのクルマに乗った時なんとなくこの1枚を撮っておいてよかったです。

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