昨年末士幌線沿線へ行った時の模様はちょこちょことご紹介してきましたが、今日はちょっと忘れかけてた糠平駅のものをご紹介です。 たぶんこれが最後になるはずですが、糠平駅は現在上士幌町の鉄道資料館が建てられ、士幌線の歴史を今に使えていますが、構内もひがし大雪高原鉄道として線路を復活させてトロッコを運行しています。ただし昨年部品が壊れてしまったため今のところ復旧のめどが立っていないんだとか。 せっかく一度外してしまった線路を復活させてまでトロッコを運行して来たのですから、ぜひ復活してほしいものです。 それにしても7、8、9月の金、土、日のみというのは運行回数がかなり少ないですね。北海道だとGWくらいから本格的にこうした施設は息を吹き返して来るものですが。
構内の様子です。駅名看板はもちろんレプリカ。というか国鉄風に作ったひがし大雪高原鉄道のものです。 この踏み切りは作動するのでしょうかね?丸瀬布のいこいの森は本格的な踏み切りの機器が入ったボックスが設置してあって稼働していますが、ここにはそれが見当たりませんでした。
保存してあるものを撮ってみました。 踏み切りの遮断機一式はここに転がっています。またポイントの矢羽根もありますね。さらに台車もありますが、なんの台車なのかがよくわかりません。雑多に置いてあるだけという状態で説明なども一切ありません。 ブルーシートがかけられている車両も謎の車両です。 ということで反対側へ回ってみました。
ここにきて初めて緩急車だとわかりました。「ヨ」ですね。 この緩急車、どうやらここに線路が敷かれる前、トロッコの運行が始まる前からあるようです。夏の間は内部の公開など行っているのでしょうかね。
十勝三股方向を見てみました。写真中央より少し左側、木々に混じるようにして腕木式信号機があるのがおわかりいただけるでしょうか?これは現役当時からのもののようで、反対にも腕木式信号が残っているようです。 線路跡も今もなんとなくわかりますね。
そういえばこの士幌線というのは時折貨物などの事故が発生していたんだそうですね。突放で入れ替え中に貨車が暴走してしまったり、幌加から上士幌まで貨車が暴走してしまったり、旅客列車と暴走した貨車が衝突したりというのがあったようですが、今ならちょっと考えられないような事故かもしれませんね。
鉄道資料館の建物はこちらです。 これは現役当時の駅舎ではなく改めて建てられたもの。駅舎はとっくに解体されてしまっています。あるいみ幌加より糠平の方が現役当時の面影を残していないと言えるかもしれません。
さてこの資料館前にあるSLの動輪、気になってナンバーを調べてみました。
C11 176と読めますね。 現在JR北が唯一保有するC11、171と同期のカマということになりますが、この176号機は道内では静内で活動を始めたカマで釧路、長万部、苫小牧と渡り歩いているカマのようです。 釧路で廃車を迎えた後保存車に指定されたものの、熊本で保存の機運が高まり保存対象となったものの、輸送費云々の話が出ている間、まるで逃げるように解体されてしまったカマのようです。
他にも色々な諸事情を抱えていたようなんですが、そんな保存に関してすったもんだのあったカマというのがこの176号機で、結果解体され動輪だけが現役当時あまり縁がなかったであろう士幌線の糠平にひっそり残っているという状況のようです。 保存の話がスムーズに行っていれば、カマ全てが残っていて道内のどこか、もしくは熊本へ行っていた可能性もあったのでしょうね。うまくいけば171号機のように動態保存となって復活していたかもしれませんね。 |
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