レカ郎写真記


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...... 2019年03月26日 の日記 ......
■ 所定のスーパー北斗   [ NO. 2019032601-1 ]

今日で北海道新幹線が開業から丸3年なんだそうですね。先日は札幌延伸に向け羊蹄トンネルの祈願祭が行われ札幌延伸へ工事が進みつつありますが、一方で開業から3年で年々乗客数が下がる一方という北海道新幹線。年間50億と見込まれていた赤字も実際には2倍近い額になっているんだとか。一方でJR北では赤字ローカル線を容赦なく切り捨てる政策を進めており、間もなくその1つである夕張支線、来年には札沼線の北海道医療大学から先が廃止されてしまいます。
宗谷線の年間赤字額が25億と新幹線開業当初聞いたように思うのですが、単純に考えて宗谷線の何年分に相当する赤字を北海道新幹線は出しているかを考えると、なにか間違っていないか?と思わざるを得ないんですよね。100km未満の新幹線に地元の交通手段を切り捨ててまで維持費を捻出する、それでも乗客は年々ダダ下がり。そもそも北海道新幹線で北海道と本州とでは色々と意見が異なったりしたものの、一貫して意見が合っていたのは必要ないんじゃないかということでした。無理やり作ってそのしわ寄せが地元に重く押し寄せている、新幹線から遠く離れた「奥地」でもその悪影響は及んでいる、これでほんとにいいのでしょうかね。ご利用の少ない路線や駅の廃止というのであれば、新幹線がまず筆頭に来るのでは?地元路線では出しえない年間赤字額をたたき出しているわけですから、美幸線、白糠線も真っ青ですね。
JRでは首都圏で利用促進の運動を今後行うようですが、もっと前から他の路線でもこういう活動をやっていたら・・・なぜ新幹線だけ・・・と思ってしまうんですよね。


そして今言っているのは4時間を切るようになったということ。これも青函トンネルの一番の稼ぎ頭で功労者である貨物列車を追いやって実現したものです。新幹線がなくなって困ることはないですが、貨物列車がなくなったら途端に道民生活は成り立たなくなってしまいます。今主流になりつつある通販の品物すらなかなか届かないとか、送料がえらく高いなんてことになってしまいかねません。何が大事かをもう1度考え直すべきではないでしょうかね。
在来線では旅客の他にも荷物の輸送など色々な使い方ができますが、新幹線1本に絞ってしまったら、新幹線は多岐にわたる使い方はできず旅客に特化してしまうことになり、線路はあるけどないような存在になってしまうわけです。

しかも言われているのは時間の問題よりも料金の問題。同じ東京からの場合でも博多まで千キロを越える距離ながら、運賃などが高いのは東京ー新函館北斗なんだそうです。しかも結構な差額なんだとか。この高い運賃が一番選ばれない理由になっているにも関わらず、JRなどは時間だけを重視しているわけです。でも今の世の中実際は遅くてもいいから安く移動したいということなのではないでしょうか。完全に需要と供給のミスマッチなわけです。商売としても成り立っていないわけですね。
本州ー北海道で求められいたのは新幹線よりも、早さよりも、北斗星やトワイライトといった寝台列車や、格安で乗れる急行はまなすでした。ここを履きちがえているうちは永久に新幹線の需要は見込めないでしょう。

道もつまんない新幹線にご執心のようですが、それよりもLCC誘致に力を注いだり、道内の移動時間を短縮する方向に向いた方がいいのでは?と思うんですよね。
札幌まで延伸しても札幌から道内各地へ移動する場合、特急で新幹線の東京ー札幌よりも長い5時間も6時間もかかってしまっては意味がないわけですから。それとも札幌以外の都市に関しては相手にしていない、完全に切り捨てなんでしょうかね。

さてその新幹線の乗客減少、といっても元々多くはなく、開業当初から「ヤバイ」状況なわけですが、この新幹線対応で増結していたのがスーパー北斗。スーパーおおぞらが元気だった時代のように、平日でも8両9両と長い編成を組んでおり、10両編成という時もありましたが、今ではすっかり所定の7両編成。
今日の写真も先日撮ったものなんですが、1年前のものを見てみると9両で走っていたものが今では所定の7両となっています。まあこの方が特にこの場所では収まりがいいので撮影する分にはいいんですけどね。

新幹線開業当初から見ていますが、長い編成を組んでいてもガラガラということが多かったように思うんですよね。それでもがんばって・・・というか、見栄を張ってと言うかで8両9両と無駄に長い編成を組んでいることが多かったスーパー北斗も、昨年秋ぐらいからついにその見栄も張れなくなったのか、基本の7両ということが多くなりました。
まあ同じキハ261系を使うスーパーとかちが4両ということを考えればまだいいのかもしれませんが、こちらも新幹線とともに先細りといったところなのかもしれませんね。
おそらく新幹線が札幌まで延伸したところで道民はせいぜい函館まで使うぐらいで青函はガラガラというのは変わらないでしょう。それも運賃などが高ければ函館までは都市間バスという感じになってしまうのかもしれませんし。
もういっそのこと東日本と共同で新幹線を運営する専門の会社でも立ち上げて経営していってはどうでしょうかね。そうじゃないと新幹線にみんな吸われて道内から鉄路がなくなってしまいます。
そして鉄道がなくなった町は寂れていくことはあっても再発展というのはまずありません。そういう都市部ばかり増やしてしまって今後北海道をどうするつもりなのでしょうか、かの国に渡してしまったり、北方領土のように侵略されて取られてしまうかもしれませんよ。そうなれば新幹線もヘチマもあったもんではありません。

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