レカ郎写真記


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...... 2019年10月07日 の日記 ......
■ 輪西車両所公開 その2   [ NO. 2019100701-1 ]
先月輪西車両所の公開が2年ぶりに行われました。その模様を以前ご紹介しましたが、前回は添乗体験の機関車がメインのご紹介でしたので、今回はその他のものを少々。

まずはこちら



車輪輸送用の事業用無蓋コンテナが展示されていました。
時々貨物列車の編成内に見かけることがあるコンテナです。



パカっと開くと中はこうなっていました。

最大で4軸分、コキだと1両分の車輪が積載できるようになっています。何気に1軸辺り車軸を含めると1t近くあるそうですが、これだけでもかなりの重量だというのが分かりますね。それにしても車輪と車軸だけで軽自動車より重いというのはすごいものです。これが転がって来ただけで人間はひとたまりもないわけです。

この車軸もただ車輪に刺さっているように見えますが、軸の先端部分に軸受けがついていてその軸受けも結構複雑な構造になっているんですよね。
車軸と車輪の2点で出来ているようにも見えますが、たったこれだけのものでも結構な部品点数から成り立っているわけです。
ちなみに車輪と車軸は固定ボルトで固定されたりはしておらず、無理やり車輪の穴に車軸を突っ込んでいるだけなんですよね。無理やりつけて無理やり外すというのが車輪と車軸なわけです。確か以前のイベントではその車輪と車軸を分解する実演をやっていたことがありましたが、何トンもの圧力をかけ、外れる時はかなりの衝撃音とともに外れていた覚えがあります。

輪西車両所では札幌機関区の他郡山や愛知機関区の車輪まで受け持っているそうです。国鉄時代同様全国区のJR貨物ならではですね。


続いてはこちら




今年の作業実演の1つが車輪旋盤での作業でした。
床下型ではなく、こちらは車軸を台車から外したものを旋削する機械となります。一旦車輪が入ると全て自動で作業が行われ、最後はゴロンと機械の向こうに転がり出され、出て行った先に置いてある作業済みの車輪に「カ〜ン」という音と共にぶつかって止まります。
機械自体はNC旋盤のようで、ゴチャ〜っとした操作パネルが2つもついており、この操作を覚えるだけでも大変そうなものでした。
切削作業を見ていると気になったのがこの先刃先がフランジにぶつかってしまうということ。さあこのフランジの部分をどうするのかと思いきや、ちゃんと乗り越えて旋削していました。作業員の方に聞いてみたところ、プログラミングによってそうなるんだそうですが、そうなると全て同じ寸法で削られることになりますね。ただ車輪ごとに微妙に違っていたりしないのでしょうか。削る車輪にずれが生じていれば機械をぶつけたり、削り足りない、削り過ぎということにもなりそうなものですけどね。もしかするとセンサーがついているのかもしれません。

またこの車輪旋盤はただ旋削するだけでなく、測定まで行っていました。削り終わった後測定器具を車輪に当てて測定作業を行っていましたが、今のNC機械はここまで進歩しているんですね。

削る作業だけでなく、測定や削り終わった車輪の排出、ドアの開閉やキリコの始末まで全部自動というすごい機械です。

しかも作業中は車軸をリフトアップした状態にしますので、1t近い車輪を持ち上げる能力もあるわけです。


さて輪西車両所と言えば2両のスイッチャーが所属していますが今年も元気でした、




まずはこちらの白い方です。
ちょっとレトロな感じのするスイッチャーですが、昭和53年製造のようです。
どうやら関東圏を転々としていた後最終的に北海道に渡った同型のスイッチャーがあるようですし、このタイプの15tスイッチャーはおそらく道内ではこの輪西車両所の1両だけではないかとのことなので、もしかするとそのスイッチャーがこのスイッチャーなのかもしれません。





最後はこちら
センターキャブタイプの小型スイッチャーです。
この手の10tスイッチャーは道内でもちらほら見かけるタイプです。見かけると言っても静態保存されているものばかりですけどね。現役で動けるスイッチャーは道内だとどれだけ残っていることでしょう。
大きなスノープラウが特徴ですが、冬季間は構内の除雪を担当しているのかもしれませんね。

なおイベント終了後このスイッチャーが動いているのを敷地外からチラっと目にすることが出来ました。もしかして動いている姿を見たのはその時が初めてだったかもしれません。
DFなどの添乗体験もいいですが、こうした小型スイッチャーの体験乗車というのも面白そうですが、キャブが狭いので人数は乗れないでしょうね。

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