レカ郎写真記


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...... 2020年03月13日 の日記 ......
■ さらばスーパー特急   [ NO. 2020031301-1 ]
明日3月14日JR北海道ではダイヤ改正を行います。これに伴い90年のスーパーホワイトアローを発端としたスーパー特急が全て姿を消します。
従来車との差別化などを目的に、従来の列車名にスーパーを被せた愛称としたこのスーパー特急ですが、車両もキハ281、キハ283、キハ261へと統一され、さらに130km運行を取りやめ、差別化したはずのキハ183系となんら変わりないないようになってしまっていたため、ついにスーパーが外される、いわば降格になる時が来てしまいました。

そこで今日は消えゆくスーパー特急を少し追ってみましたのでご紹介します。

まずはスーパー北斗から。



いつの間にか撮りづらい車両になるほど本数が減ってしまったキハ281系のスーパー北斗です。こちらはデビュー以来一貫してスーパー北斗一筋で運行してきましたが、明日からは北斗となります。
おそらく余命もそれほどないのではないかと思われるキハ281系、華々しくスーパー北斗としてデビューした車両の最後が降格して北斗で終わることになりそうです。




こちらはキハ261系のスーパー北斗のヘッドマークです。ちょうど残り僅かとなった幕式の車両が入っていたので撮ってみました。やはり幕式は写真写りがよくていいですね。

最初デビューした時は最速で2時間59分で札幌ー函館を結んでおり、乗ってみたいな〜と思って小遣いをためてわざわざ乗りに行ったこともありました。
またその最速列車にも何度か乗ったことがありますが、五稜郭を出ると東室蘭まで止まらないというのがすごかったですね。間違って乗ってしまったら東室蘭まで降りられないというのも恐ろしいなと思ったものです。

今ではキハ281系は内装が変わり、またスーパー北斗はキハ261系メインとなってしまい、随分様変わりしたものですが、そのキハ281系も経年と車両メンテナンスのしにくさから、そう先は長くないのではないかと思われます。
以前はキハ283系もS北斗に入っていましたし、S北斗だけで見られたキハ281系にキハ283系が増結で入るという異系列同士の混結も今では見られなくなりましたね。



こちらもキハ261系の表示シリーズです。
一応まだ旧バージョンの表示機をつけている車両にも巡り合えましたので、新旧で並べてみました。
なおキハ281系の方も撮っておきたいなと思ったのですが、結局間に合わすことができませんでした。出来れば幕式の時代に撮っておきたかったものです。




こちらは札幌駅ホームの表示です。これも明日からは北斗と表示されます。久々に北斗の名称が定期列車に復活しますが、同時にスーパー北斗が消えてしまいます。
なお下段のカムイ、ちょうど英語表記に切り替わる瞬間にシャッターを切ってしまったので、うっすら英語表記が出かかっているという妙な状態になってしまいました。

さて続いてはスーパーおおぞらです。



スーパーおおぞらは97年の運転開始以来一貫してキハ283系で運行されてきました。SとかちやS北斗にもキハ283系を使用した列車がありましたが、でもやっぱりキハ283系と言えばSおおぞらというイメージになりますが、そのキハ283系もあすからはおおぞらになります。おおぞらの名称はキハ183系が札幌ー釧路から撤退してすべてSおおぞらに統一されて以来の復活となりますが、こちらも降格する形での復活となります。
また明日からはついにキハ261系がおおぞら系列にも参入することになり、キハ281系に続いてキハ283系もキハ261系に追いやられ始めることになります。
こちらもキハ281系同様、気づけばキハ283系のおおぞらが残りわずかになっているのでしょうね。

スーパーおおぞらもデビューした時は衝撃的でした。札幌ー南千歳だけでわざわざ乗りに行ったこともあります。また電動シートなどの装備があったグリーン車にあこがれて、少ない小遣いを貯めて釧路へ行った帰りに札幌までグリーン車に乗ったこともありました。そんなSおおぞらですが、出火事故以来没落の一途をたどり続け、ついには降格という事態に。こちらもメンテナンス性の悪さから早々にキハ261系の置き換わる可能性があります。
明日からはおおぞらで走ることになりますが、それもそう長いことなく、キハ261系に置き換わってしまうことになるのかもしれませんね。


さてキハ283系と言えば側面の表示機がユニークで、JR北の特急では初めてLED表示機を本格採用したのもキハ283系でしたが、その表示が新しいものに交換されつつあります。
そこで古いバージョンを撮ってみましたのでここで並べてみましょう。





このスーパーおおぞらという見慣れた表示も明日からは見られなくなります。

そしてSおおぞら限定で戸閉めの際はタンチョウのアニメーションが表示されます







このツルが飛び去るまでの表示を最初見た時は衝撃を受けました。釧路らしさがあり、遊び心が感じられるユニークなアイディアだなと思うのですが、新しい表示機ではこのようなアニメーションは廃止されています。
こういう列車別にランドマーク的なものを表示に取り入れるというアイディア、他の列車でも採用していいように思うんですけどね。北斗なら五稜郭、とかちなら十勝平野とかになるでしょうか。

さてこの表示機、劣化しドット抜けが激しくなって来ていることから交換が進められています。ここまで出した写真ではまだマシな方できれいに表示されている方なんですが、車両によってはこのような場合もあります。



なるほど、これなら交換となりますね。
ドッド抜けがすさまじいです。ツルの絵でこれですから、文字となると読めない可能性もあります。LED表示機の弱点はドット抜けすると読めなくなるという点でしょうか。
これだとツルがくたびれてボロボロになっている感じです。



札幌駅の表示機です。明日からこちらもおおぞらと表示されるようになります。


さて最後はスーパーとかちです。



SとかちはSホワイトアローに続く道内のスーパー特急第二弾として登場した列車です。そして登場当時はスーパー特急としては唯一キハ183系を使用し、かつ早さではなく設備でスーパーを名乗った列車でもありました。
そのスーパーと名乗ることになった車両であるキサロハ182も今では過去のもの。キハ283系やキハ261系にその座を奪われてしまっています。
それにしてもキサロハというのはすごい形式名です。「キ」と気動車を意味しながら次の「サ」でそれを打ち消しているわけですからね。

今ではキハ261系のみでの運行になっており、3つのスーパー特急ではいち早くキハ261系化されています。
写真はLEDのヘッドマークのもので、できれば幕式で撮りたかったな〜と思うものの、最新のLED表示でのSとかちマークはある意味期間限定になってしまったのでこれはこれでありでしょうね。これからはとかちの表示しか見られなくなるわけですから。

ところでまだ幕式で残っているキハ261系がおおぞらに入る場合、幕式のおおぞら表示を出すのでしょうか?ちょっとこれが気になる存在なんですよね。

というわけで以上今日がラストランとなった3つのスーパー特急でした。

そういえば考えてみると私ってキハ261系1000番台に乗ったことがないような・・・。これだけ増えているにも関わらず、いち早くSとかちで投入されてからもとかちには乗っているんですが、キハ283系使用の列車しか乗っていないので1度もキハ261系には乗ったことがないんですよね。
先輩で宗谷線特急用のキハ261系0番台にはあるんですがね。

地方へ行く時も今では都市間バスばかりですので、今後も特急に乗ることがない=どれだけ普及してもキハ261系に乗ることはたぶんないのではないかと。まあキハ281系やキハ283系のようにわざわざ乗りたいと思って乗るような車両でもないと思っちゃってるのもあるのでしょうけどね。あの衝撃的なデビューを体験してしまうと廉価版特急型車両のキハ261系では感動できません。

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