レカ郎写真記


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...... 2020年06月21日 の日記 ......
■ 20年ほど前にも   [ NO. 2020062101-1 ]



現在新型コロナが世界で猛威を振っていますが、2000年代に同じコロナウィルスのSARS蔓延という事態が発生しました。
この時は今ほど世界各国に広まり猛威を振うこともありませんでしたし、比較的早くに終息していますので、現在のように世界に大きな影響を与えることもありませんでした。

さてこのコロナ騒動、今年の上半期が既に潰されてしまったような状態になっていて我々の生活にも大きな影響を与えているわけですが、20年ほど前のSARS騒ぎで影響を受けたものの1つに50系客車があります。それが今日の写真のもの。

これは苗穂工場の鉄道技術館開館日に撮ったものなんですが、既に役目を終えた海峡線用の50系がきれいに整備されて苗穂工場内に鎮座していました。
5両の50系がここにいますが、この50系は中国にわたる予定だったもの。しかし苫小牧まで運ばれたところで計画が頓挫し、結局苫小牧で解体されてしまったという悲運な車両なのです。
中国側の注文で車内に発電用のディーゼルエンジンまで搭載していたようですが、これも全部無駄になってしまいました。この費用と資材は結局どうなったんだろう?と思うのですが、この計画頓挫の原因が当時流行していたSARSと言われています。SARSの影響で輸出が出来なくなり、足止めを食らっているうちに計画が頓挫してしまったようなのです。

日本ではSARSの時今ほど影響を受けずに済みましたが、こうしてわずかながら疫病の影響を受けたものもいるというわけですね。
その約20年後、再び中国由来と言われる疫病が発生し、今度は世界で大変な影響を受けることになるとはこの時誰が思ったことでしょう。
ただ、こういう疫病が発生して持ち込まれる可能性が今後あるぞという危機感のようなものは若干なりとも日本人の間にも芽生えるきっかけにはなったのかもしれませんね。

それにしても北陸トンネルの火災事故以来客車の分散電源式から集中電源式に製造の切り替えを行って24系が誕生しているわけですが、この場合集中電源方式の50系に発電用ディーゼルエンジンを載せたため、逆戻りしていることになるわけですね。この辺り日本と中国の差を見ることができる気がします。

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