レカ郎写真記


[PREV] [NEXT]
...... 2020年07月03日 の日記 ......
■ 新幹線の準備   [ NO. 2020070301-1 ]
北海道新幹線札幌延伸の準備が少しずつ進む中、札幌ではまだその実感はなかなか得ることはできません。そんな中札幌駅で早くも新幹線受け入れの準備が始まってきました。
その1つが11番線の撤去です。札幌駅11番線は一時乗降用で使っていた時代もあるようですが、基本的には夜間留置や回送の通り道などに利用されることが多い線。とはいえ私の記憶ではSLも入ったことがあったような気がします。
その業務用である11番線が撤去されています。



このように10番線の向こうに無数の土嚢袋が置いてあるという異様な光景になっており、既に線路はありません。水害でもあったのかと思うような光景ですね。この11番線は札幌駅で唯一バラストが敷かれている線でしたが、そのバラストを線路撤去後に回収しているのでしょう。こんな光景はなかなか見れるものではありません。



苗穂方出口付近に小型の重機がいました。このバラストの回収、重機でバラストをすくっては土嚢袋に入れ〜という作業を繰り返しているのか、それとも人力でやっているのかは不明ですが、夜な夜な作業が行われているのでしょう。

ふと思ったんですが、このバラストが入っている袋をどうするのかというのも気になるものの、この小型の重機、どこからどうやって入ってここまで来たのでしょう。ちょっと土嚢袋で見れないんですが、普通の重機ではなく線路も走れるDMV的な重機なんでしょうか。であれば線路をはるばる走って来たということになりますが、そうなると苗穂方から来たのでしょうかね。

この土嚢袋もどのように撤去するのかが気になります。深夜に10番線へモーターカー牽引で保線用の貨車を入れて詰みこんで搬出するという方法になるのでしょうか。それでも個数が個数ですのでかなり時間がかかりそうですね。それこそ人力では積み込みは無理でしょうから重機で1つ1つ積み込むことになるのでしょうし。




バラストの土嚢袋は外に出てもまだまだ続いています。
11番線の信号機もあさっての方へ向けられています。西の里信号所でもかつて見たことがある光景です。
入れ替え用の信号機などは袋をかぶせられています。

この光景を見て1つ発見が。それは路盤のこと。11番線はてっきりコンクリートの土台の上にバラストが盛られているのだと思っていたんですが、実はそうではなく、路盤に土台はなく、あるのはコンクリートの枠だけでそこにバラストが山盛りにされて台形型にならし、線路を敷いていたようです。それで見た目以上にバラストがこれほどまでにあったわけですね。
このバラストの下になっていたコンクリートが顔を出したのは一体いつ以来なのでしょう。

この11番線を一旦撤去してここを旅客用ホームにしその分1、2番線を新幹線専用ホームにするようです。
ただ11番線にはホームがありませんから、現在壁になっている部分をぶち抜いて新たにホーム部分を作るという感じになるようですが、その影響か札幌駅北口でも工事が始まっています。10年以内に大きく変わろうとしている札幌駅ですが、私が思うに新幹線が来るころには札幌駅は築40年を経過します。そうなると老朽化の問題も出てくるのではないかと思います。札幌駅前では駅前再開発も行われますが、いっそのこと札幌駅を建て替えてしまえばよかったような気もするんですよね。ただそれには経費の問題もありますし、工事中も列車の往来を止めるわけにはいきませんので、どうすればいいのかという問題も発生します。ただいずれ札幌駅の建て替えという問題が出てくるのは避けられないわけですが、その時どうするのかが気になるところ。地上駅なら色々やりようがありますが、高架に作られた駅だとなかなか難しいでしょうからね。

元々そんな仕様にはなっていないところに増改築で無理やり新幹線をねじ込んだり、11番線を拡張して旅客用にしたりしても色々と不都合が生じたりするでしょうから、それならいっそ新築で作り直した方が利便性は格段によくなるような気もするんですけどね。

札幌駅構内も西と東の往来がしにくくなったりと色々めんどくさい駅になってしまうような計画が出ています。そこまでして新幹線を誘致するほどの価値や需要があるのか?という疑問はぬぐい去れませんが、列車を利用する人も駅だけ利用するだけの人も、なるべく不便を感じない駅に生まれ変わってもらいたいものだなと思うばかりです。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: