
今をときめく北海道の特急型気動車と言えばキハ261系1000番台。今年はさらにリゾート対応ができる5000番台まで登場し、キハ183系を置き換えて行っているキハ261系がまるで先輩キハ183系のような繁栄ぶりを見せています。
しかしそもそもの始まりは06年でした。登場当初は現在のような完成型ではなく、鋼体という未完成な状態でやって来て苗穂工場でノックダウン方式により製造されていました。 その後新潟トランシスに製造が移行しましたが、川崎重工では鋼体の段階までしか製造しないというスタイルは変わりませんでした。その後すべてを川重で作るようになっていますが、川重が国鉄やJRの気道車に携わったのは約半世紀ぶりでもあったようです。
鋼体を車両に仕上げるのが新潟トランシスに移行してからは車両になって北海道へ入ってくるようになりましたが、それまでは台車と箱だけの状態で、あとにも先にもこのような光景はちょっと見れないのではないかと思われまs。
ということで、今日の写真ですが、少々古いものながら鋼体で輸送されてきたキハ261系のものを。 まさにすべての始まりといったところですね。窓やドアの部分にはべニアが張られてやってきていました。 完成型の車両を甲種輸送する場合もJR貨物が担当すれば荷物扱いで運ばれてきますが、それだとどうもピンと来ないものの、こんな状態で運ばれてくる場合は貨物とか荷物だなと思えます。
でも早いものであれから14年、苗穂工場でノックダウン方式により製造された初期車はすでに鉄道車両の耐用年数とされる30年の折り返しに差しかかっています。 現在スラントノーズに引き続いて貫通型のキハ183系の廃車、置き換えが進められていますが、キハ183系が全廃した時、今度は間髪入れずにキハ261系の置き換え問題というのも出てきそうな感じですね。 特に国鉄型より明らかにボディ剛性がないと見られるステンレス製の車両ですし、キハ281系やキハ283系から見れば廉価版の特急型とも言えるキハ261系ですから、キハ183系ほどもたない可能性もありそうですから、そうなると余計置き換え時期が早まる可能性すらありそうです。
コスト的な問題や車両数の違いがあるのかもしれませんが、可能ならば札幌市営地下鉄の9000系のように、短期間で一気に置き換えて製造年数の開きを最小限にとどめておくというのが理想的なのかもしれませんね。でないとキハ261系をキハ261系が置き換えるという事態も発生することになりますし。 |
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