今日は除雪車を1台。 除雪車と言えばポピュラーなのが除雪ドーザー、所謂ブルドーザー、あるいはホイールローダーなどと呼ばれたりするものですが、多くは以前ご紹介した可変式のマルチブレードかバケットのいずれかを付けていることと思います。しかし今日ご紹介する除雪ドーザーはちょっと変わったブレードを搭載しています。
今日ご紹介するのは北海道開発局が保有するUブレード付きの除雪ドーザーです。 通常ブレードだと2枚のブレードから構成されていて、真ん中が可変するようになっており、V字だったり、逆V字に可変して使い分けていますが、開発局のUブレードは3つの部品から構成されていて、可変式ではない大きなブレードとその両端に可変式の小さなブレードがつくというもの。この可変部分を動かして通常の片寄除雪の他にブレードをU型にして雪を抱え込むことが可能なわけです。 交差点などどうしても片側に寄せられない部分で雪を抱き込んで落とさないようにするというのがこのブレードの特徴。
1975年頃に北海道開発局で開発されたブレードで、以来開発局保有の除雪ドーザーに採用され続けています。 信号待ちで停車したのでもうちょっと特徴的なブレードをよく見てみましょう。
川崎重工製のものと環境開発製の2つがあり、こちらのブレード間に隙間があるタイプが環境開発製のブレード、川重製の方は隙間がないタイプとなります。
これ1台で14t前後になるようです。この除雪車1台でセレガーラ1台分よりちょっと軽いぐらいというのがまたすごいところ。これぐらいの重量がないと分厚い氷板などは剥がせないのでしょうね。
他にこのUブレードをつけているドーザーは見たことがないので開発局オリジナルなのかもしれません。 |
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