今月4日の記事で長らく放置され朽ちている初代日産キャラバンをご紹介しましたが、先日再び近くまで行ったので再度見てきました。
これは4日にご紹介したもの。 今回はこのクルマのリアを撮ってみました
リアはこの状況。ルーフが落ちたことでハッチが押し出される形で半開きになっています。 この当時のワゴン車にはリアワイパーもハイマウントストップランプもリアのアンダーミラーすらなかったんですね。実にシンプルなデザインです。
さて、このつぶれた部分から木が生えてきているというのが印象的ですが、今回はその根元も撮ってみました。
このようにゴミがゴチャっと溜まっているところに根付いています。こんな程度でも木って生えて生きていけるものなんですね。 以前と違ってちょっと季節が進み、クルマから生えている木も芽吹いています。
運転席周りです。 なんとも懐かしいステアリングですね。エアバックなんて装備になる前のものですのでステアリングもシンプルです。今となってはおもちゃみたいな感じすらしますね。 そしてコラム式マニュアルです。昔結構タクシーに多かった気がしますが、今は絶滅危惧種ですね。 前はベンチシートになっていますが、これもコラム式MTが故出来るシートですね。前の定員は2人だったのか3人だったのか。 私も前3人乗りというクルマを運転したことがありますが、助手席に人がいるのとは違って、すぐ隣に1人座っているとなると結構うっとおしい感じがしましたので、前3人というのはあまり好ましい乗り方ではないのかもしれません。
何気に向こう側に見えている助手席のドアノブが今風な感じです。半世紀前のクルマとは思えないデザインですが、この部分ってある意味昔からさほど進化してない部品なのかもしれませんね。
さて、今回改めてこのクルマを見に行った最大の理由が次の画像なんですが、以前ご紹介した時の写真を見ているとフロントガラスに車検ステッカーがあるのに気づきました。このクルマは一体いつからここに放置されているんだ?と空中写真などを使って大体の時期は特定していたんですが、残念ながらちょっと小さすぎて車検ステッカーの文字までは読み取れなかったんですね。そこで改めて実物を見てこようと言うわけで見てきたのがこれです。
ちょっと見づらいですが昭和世代であれば「懐かし〜」と思うステッカーだと思いますが、色で車検の年がわかるようになっていたんですよね。で、早速調べてみました。実は横に12ヶ月点検のステッカーもあって、そちらでは昭和57年になっていたので、その近辺だろうなということになります。 この12ヶ月点検のステッカーを手掛かりに調べた結果、青い車検ステッカーというのは昭和58年に期限が来るクルマのステッカーらしいんですね。ということは早くて昭和56年から、遅くても昭和58年からここに放置されているということになるはずです。 実際空中写真を見て大体これぐらいの時期だろうと見ていたんですが、ほぼドンピシャでした。
ということでここに捨てられて40年近く経過しているということになるようです。 もう放置されてからの方が長くなっているはずですね。つぶれた屋根がその長い年月を物語っているわけです。
ちなみにこの車検ステッカー、運輸省発行になっていますが、運輸省のステッカーは今となっては激レアだそうですよ。 |
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