 先日電車事業所内を覗くともうすぐ引退を迎えるM101が3300形と顔を突き合わせるように並んでいました。
今日は営業に入ってなかったのか〜というちょっと残念な気持ちはありましたが、とりあえずツーショットを撮ることができました。
出来れば並ぶ相手がA1200形だと元連結車と連接車の並びで内容的にも濃かったかなと。
それにしてもM101には動態保存車的にまだ残ってほしかったんですけどね。M101をはじめとした旧型車はだんだんと今後数を減らしていくことになってしまうのでしょうか。 半世紀以上も前から札幌の街並みの移ろいを見ながら、今は市電の線路がない場所まで行っていた旧型車は既に動態保存のような感じになっていますから、時代の流れとはいえ、簡単に捨てることなく、低床車もいいですが、こちらも同時に残してほしいものだなと思うんですよね。もはやただの車両ではなく、そこには市電が歩んできた歴史が詰まっているわけですからね。
このM101が今では唯一纏い続ける旧カラーも、最新の車両のカラーやラッピング、緑と白のツートンカラーもいいんですが、見ると昔を思い出して懐かしい気分になるんですよね。そんな車両がもうすぐいなくなってしまうのはほんとに寂しいものです。
このM101は地下鉄開業の10年ほど前に製造された車両ですが、両開きのドアなどの構造はこの後登場する連接車などに受け継がれた後地下鉄車両にも採用されるきっかけになったのではないかと思うのですが、そう考えるとM101の功績は大きいですね。
今後交通資料館に収蔵されるそうですが、そうすると半世紀ぶりに親電車と子電車のご対面ということになるのでしょうか。展示方法は2両くっついた状態になるのか、単車の状態なのかも気になるところです。
一方は現役の車両として常に変化を続けて来た車両ですが、もう一方は10年ほどで廃車され交通資料館に長らく収蔵されていますので、時が止まったような状態になっている車両。この双方を見比べるというのも面白そうです。
さて引退までの間に営業シーンを撮ることが果たしてできるでしょうか。これが最後のカットにはしたくないものですが。
ちなみにM101も当初は330形がこの3300形になったように、部品を提供して車体だけ新製して生まれ変わるはずだったんですが今ではすっかりそんな話は立ち消えてしまいました。まあ新しい車体に臓器提供して生まれかわるのがよかったのか、新しい車両に道を譲って廃車されて交通資料館送りになるのがよかったのかは判断できませんが。 |
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