
以前札幌市電最新鋭のササラ電車雪22号をご紹介しましたが、今回は逆に最古参のササラ電車の雪2号です。
ササラ電車としてだけでなく、札幌市電全体で見ても最古参となるのがこの雪2号。元々は10形を改造して登場したのが1926年、それが1969~70年にかけて鋼帯化されたものが今日のササラ電車です。なので部品単位で見ると100年近く経っているものもあるようですね。 10形からの改造ですので、10形と言えば明治生まれですからね。
鋼体化で現在のスズメバチカラーとなりましたが、それも98年から導入されている新世代のササラ電車には引き継がれていません。雪1号は20年に廃車され残りは2両ですがこれらもそう先は長くないことでしょう。 ただ運転席側が旋回窓、もう片側がワイパー、乗降口は引き戸という基本的な構造は新世代の車両にも受け継がれているポイントです。
長らく親しまれてきたこのスズメバチカラーのササラ電車、現在のところ保存車両ってないんですよね。このカラーの除雪車となると交通資料館に保存されているディーゼル除雪車が唯一ということになってしまうのでしょうか。
そしてバックに写る電車事業所の車庫もまもなく解体され建て替えられてしまいます。近い将来このササラ電車と車庫のコラボというのは過去帳入りしてしまうものになってしまうのでしょうね。 |
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