
先日運行を終了した札幌市電の花電車、なかなか撮影に出ることができず1回しか撮ることができませんでした。厳密には平日車庫内にいるのを遠くから撮ってるんですけどね。
実に24年ぶりの花電車、100年の歴史を誇る札幌市電でも過去に30回程度しか運転されていないという貴重なシーンを見ることができました。函館だと函館港まつりなどの時に花電車は運行しているんですけどね、専用車まであるぐらいですし。
今回は札幌市政100周年を記念してのもの。花電車は何かお祝い事があると運行されてきましたが、逆に考えると、この24年間花電車を運行するほどおめでたいことがなかったとも言えるんでしょうね・・・。 とはいえ、港まつりなど頻繁に花電車を運行している函館と違ってお祝い事があると運行されてきた札幌市電の花電車ですから、乱発されても希少価値が下がってしまう、祝賀ムードも薄れてしまうとも言えますね。
札幌の場合専用車もありませんし、過去には散水車や貨車を使った花電車もあったようですが、今はそうした事業用の車両というものはありませんので、花電車に抜擢されるのが唯一の事業用車両であるササラ電車。現在仕事のないササラ電車は元入庫線だった建物内に留置されていますが、そこに並んでいる車両と照合して消去法で行くと今回花電車に抜擢されていたのは最新の雪22号のはず。これもちょっとしたこだわりでしょうかね。 ただ、どうせなら札幌と共に歩んできた古参のササラ電車を抜擢してもよかったのかな〜と。部品単位で見ると札幌市政の歴史並みに古いものもありますからね。
今回運転にあたって、ヘッドライト、テールライトの点灯もさることながら、ちゃんと作業灯も点けていたのが印象的でした。別に作業しているわけではないんですけどね。
今回の花電車、暗い世の中での運行とあって、札幌市政100周年記念というだけでなく、見かけた市民をちょっと元気にする効果もあったんだとか。そういう意味では暗いこうした世の中にあって、花電車で市民を元気づけるという名目で運行してもいいのかもしれませんね。 今回運行日が土日祝だけで運行本数も少なかったですが、もうちょっと運行本数や日数が多くてもよかったのかなと。
さて次はいつ花電車にお目にかかれるでしょうか。 出来れば花電車が運行されるようなおめでたいことが多いといいんですけどね。
沿線で随分撮影されている方々がいましたが、よく考えるともしかして今回の花電車、デジタルで撮影された初めての花電車だったのでは?24年前の花電車の時、デジタルカメラが出て来たか出てきてないかぐらいですよね。それが今では下手するとカメラではなくスマホなどの携帯端末で撮影しちゃう時代ですから随分変わったものです。
それにしてもこの花電車、どうやって作ったのでしょう。車体の姿はまるで見えませんし、凸型になっちゃってるんですよね。元々凸型には違いですが、何か箱のようなものでも被せているんでしょうか。 |
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