
1992年に試作車が登場して以来、札幌ー函館で走り続けて来たキハ281系が今日で引退となります。 正確には10月22,23日にさよなら運転がありますが、定期便での運行はこれが最後。車両によってはラストランに使われないものもあるでしょうから、今日がほんとにラストランになってしまうものもあるでしょうね。ただ運用終了後に札幌へ回送するというのがありそうな気がしますが。
デビューした当時のことはまだ覚えていますし、TVのCMなどもやっていたものです。
このキハ281系が登場した頃、C62 3号機が生きていたり、ED76と50系客車が生きていたり、キハ22が生きていたりとまだまだ国鉄が色濃く残っていた時代でした。ただ残念ながら当時まだ私は本格的に鉄の世界に踏み込んでいませんでしたので、写真の1枚もないんですよね。 ある意味キハ281系やキハ283系が私をこの世界に誘ったという感じですが、当時雑誌か何かでキハ281系の写真を見たのを覚えています。 現在キハ281−901のみに施されている登場当時のカラーリングの写真でした。脇に写っている貫通型キハ183系も当然原色カラーだったのを覚えています。
あれから試作車だと30年目の今年、周りを見れば当時影も形もなかったキハ261系や731系、733系、H100形に囲まれて活躍し、函館方では新幹線との連絡も行っていて、この30年でほんとに大きく変わって来たんだなというのを改めて実感させられます。
キハ281系登場当時にはあったのに今はないという路線も結構ありますよね。
さてそんなわけで昨日一応キハ281系にお別れをするべく撮影に出てみました。なんか久々にキハ281系を見たな〜という感じでしたが、もしかすると私としてはこれがキハ281系を見るのがほんとに最後かもしれません。ラストランを見に行くかは未定ですので。
ちなみに今日の写真、札幌片が復刻カラーの901ですがこれじゃわからないですね。 復刻カラーは撮れませんでしたが、でも最後にまともな姿を撮るというのが目的だったので目的は達成です。 もうすぐ解体される運命とはちょっと思えない感じですがそれが現実なんですよね。
撮影しながらふと思ったのは、そういえばキハ281系って最後に乗ったのはいつだっただろうか・・・ということ。 スーパー北斗にはこの間何度も乗ってますが、キハ283系ばかりだったんですよね。大体始発に乗って最終便で帰ってくるパターンが多かったですから。 当時S北斗2,7,16,21号はキハ283系でしたのでドンピシャで北斗の運用では少数派だったキハ283系ばかりに当たっていたんです。 そうなると函館を出ると東室蘭まで止まらないという最速列車に乗った二十数年前が最後かもしれません。あれは確かS北斗15号か17号だったような気がします。
圧倒的にキハ283系の方が多く乗っているものの、キハ281系と283系ではどっちが好きかと言えばキハ281系だったんですよね。キハ283系のフロントマスクはちょっとくどいイメージでしたので。
最後に乗っておきたかったなと思うものの実現はしませんでした。 当時入れた貫通戸の部分から今ではできない前面展望を楽しんだのもいい思い出です。
来年石北線特急で運用復帰するキハ283系ですが、その際FURIKOロゴは消されるとのこと。キハ281系も引退ですし、北海道からFURIKOのロゴが消えてしまうんでしょうね。 キハ283系からロゴを消すとういうことは振り子は停止して使うということを示唆しているのでしょうか。
なんだか思い出のある車両がどんどんいなくなっていき、思い出のない車両ばかりになっていくのが寂しい限りです。
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