レカ郎写真記


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...... 2022年12月01日 の日記 ......
■ 富岡高台線廃止   [ NO. 2022120101-1 ]



昨日11月30日をもってジェイアール北海道バスの富岡高台線が廃止となりました。これからはデマンドバスとなりますが、これでJHBの異端児マイクロバスの路線車がなくなりました。
原因は車両の置き換えに際して、置き換えるコストと採算性を天秤にかけた結果といったところでしょうか。
つまりマイクロクラスの車両ですら採算が取れないような利用率だったということになるのでしょう。
まあそうなれば廃止ということになっても致し方ないようにも思えます。ただ、確実に利用していた人はいたわけですから、そうした人を無視していいということにはなりませんね。
今後はハイエースによるデマンドバスになりますが、バス停が増えて利便性が上がる一方、予約しないと乗れないので、とっさの時の足にはならない、そして運賃がこれまでの210円から大きく跳ね上がるというデメリットもあります。元々手稲方面というのは札幌市内特殊区間外で対キロでの運賃というところが多い地区ですが、それもなんだかな〜という感じがします。
都心周辺ではいくつも交通手段が確保されていて、さらに路面電車の延伸なんて話もあります。それは交通局の方で突っぱねたようですが、同じところにものすごく公共投資をする一方で都心から離れるほど冷遇される、けど取られる税金は変わらないというのはあまりにも不公平な話だなと思うんですね。
他にも南区方面も対キロ区間の路線があり、札幌市内とは思えないバス運賃という状況。

最近では高齢ドライバーによる事故も多発しており、これから団塊の世代がさらに高齢化するとこうした問題が今以上にふえることになろうかと思いますが、ただ運転しないと生きていけないという地区があるのもまた事実。一概に自己理由で運転していると切り捨てることができない場合もあります。
クルマの方に安全装置とか自動運転を搭載ということで解決しようとしていますが、そもそも高齢者が運転しなくてもよい交通体系の構築というのが必要なのでは?そしてそれが行政や政府の責任ではないかと思います。運転せざるを得ない人を運転しなくていい交通体系を構築する、その上で運転するという人には厳しい罰則や更新制度がついてくる、こういう飴と鞭でもよいのではないかと思うのですが、同じところにこれでもかというほど税金を使った公共投資をしたり、湯水のごとく税金をつぎ込んで五輪を招致しようとする金はあるのに、こうした地域交通の維持という方面に使う金はどうやらないようですが、やってることがお粗末すぎるような気がします。

今回の富岡高台線廃止をきっかけに、不採算路線の廃止が今後相次ぐかもしれませんし、他社でも行う可能性もあります。実際冬ダイヤ改正で減便となる路線が随分あるようです。運転したくないのに運転しなきゃ生きていけない、クルマを持ちたくないのに持たないと生きていけない、そんな社会に向かっているんでしょうかね。

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