トーイングトラクターと言えば空港で航空機を牽引したりする際に活躍する車両。大型クレーンのようなタイヤを履いた平べったい車体の車両が自分の何倍もあるジェット機を牽引している姿には力強さを感じますが、丘珠空港にもトーリングトラクターが存在しています。
先日その日の営業を終えたＨＡＣ機が格納庫に牽引されていく場面を見かけました。丘珠で離発着する機体は主にプロペラ機ですから新千歳などにいるような大型のトーイングトラクターではなく、小型のものしかいません。そして丘珠の特徴としてもう１つあるのは出番が少ないこと。
新千歳などでは飛行機の特に出発の際欠かせないのがトーイングカーですが、丘珠の場合出発する際航空機が自走してターンするためトーイングカーに押し出してもらう必要がないのです。なので基本的には格納庫の出入りぐらいでしか出番がないんですね。これはＦＤＡ機でも同じです。
格納庫に出入りする機材がない場合はこのトーイングカーも出番がないということになりますが、他に自走式ではないタラップの牽引なども行っています。
なおトーイングカーと言えばもう１つ、乗客の荷物などをコンテナに積んで航空機とターミナルを行き来するムカデのような車両もありますが、丘珠ではこれも素材しません。あるのは普通のトラックのみ。このトラックで荷物を輸送するので必要ないですし、機材が小型なのでそもそもそんなに荷物も人も積めないという事情もあります。なのでひっきりなしにいろんな車両が行き交う大きな空港とはちょっと違うというのが丘珠なわけです。
ちなみにこのＨＡＣ機がこの日の営業を終えて格納庫に戻っているすぐ横で静岡行きのＦＤＡ機が出発の準備をしていました。方やこれからもうひと仕事というわけですが、丘珠が店じまいする早さを感じてしまうシーンです。空港ターミナルは２０：３０分で閉館してしまいますからね。市街地に近いのであまり遅い時間まで離発着できないという制約もあるのでしょう。 |
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