
先日小樽まで行った際、旧手宮線の色内駅を見に行ってみました。現在の色内駅は復元されたもので現役当時からあるものではありません。現役当時の駅舎によく似せて近年復元されたものですので古さは全くありません。
ただ、その少し手宮側にある現在リサイクルショップになっている古い建物、こちらも色内駅でこっちは現役当時からのものではないかと思われるんですね。 どうやら色内駅は駅舎が2つあってそのうちの片方がこのリサイクルショップになっている建物ではないかと思われるのです。 それに気づいたのが帰って来てからだったので、そのうち再度行ってみてこようかと思っているんですが、だとすれば復元された方よりもそちらの方が価値としては高いでしょうね。
さてこの手宮線、1962年に旅客営業を終了してから85年に全線廃止まで、23年に渡って貨物専用線として残っていました。旅客列車は廃止されても貨物だけは20年以上走り続けていたというちょっと珍しい例ではないかと思うのですが、現在函館本線の函館ー長万部が貨物専用で残る、残らないという議論がされていますが、貨物列車用で残ることになり、旅客列車は1つも走らない、貨物専用線になるとすれば、手宮線のような状態になるんでしょうね。まあでも距離も長いですし、せっかく鉄路として残すのであれば、旅客主体ではなく、貨物主体で旅客もついでにやるぐらいの感じで旅客列車もあっていいんじゃないかなと思うんですけどね。 かつて道内の産炭地ではそういう運行形態の鉄道会社がありましたし。
この手宮線、85年の廃止後も鉄道記念館、現在の小樽総合博物館に展示されていたC62 3号機を復活させるため引き出すのに使われたという経緯があります。 今は本線と切り離されていて、線路も使える状態ではありませんが、本線とつながっていれば、京都の鉄道博物館のように時々手宮線を通して現役の車両を展示したり出来たのでは?なんて思うんですがね。 |
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