
先日北海道中央バスがドライバ不足から12月のダイヤ改正でかなり大鉈を振るった改正内容が発表されましたが、その中で72系統と東64系統が廃止されるとのこと。 72系統と言えば比較的近年札幌市営バスから引き継いだ白34系統と元々あった72系統が統合する形で生まれ変わった路線ですが、数年で廃止となってしまうようです。
72系統と言えば元々東72系統だった路線で、南郷営業所ー日章中学ー札幌駅前という路線でしたが、この廃止に伴い歴史ある、そして南郷営業所があった時代からの名残である路線が消え、白34系統から72系統に統廃合された際、北柏山から名称が変わったJR平和駅前から南郷通8丁目、南郷通2丁目、地下鉄白石駅ー美園1条1丁目間の各停留所が廃止となります。これらの区間は重複する路線がなく72系統のみの停留所でしたので、路線がなくなればそこからバス停自体がなくなるわけです。
バスターミナルから外れた南郷通上に設置されている地下鉄白石駅のバス停も今は72系統しか使っていませんのでこちらも撤去ですね。 個人的にその昔南郷通上の地下鉄白石駅バス停でバスを待っていた際よく東72系統を見ていたので、東豊線が福住まで延伸した際バス路線の大改編で消滅し、私がちょいちょい乗っていた東77系統に続いて生き残った72系統も廃止になるんだな〜と思うとなんだか寂しい気持ちになりました。
その他郊外と都心を結ぶ直通の路線が最寄りの地下鉄駅まで短縮となる路線も多く、これじゃ札幌駅前に中央バスの路線バスがほとんど来なくなるのでは?と思うほど。
地下鉄とバスを乗り継いで都心と郊外を行き来してくれということのようですが、今までかからなかった余計な交通費がかかることになりますし、手間もかかります。この救済措置で地下鉄に乗り換えてもバス1本で都心とを行き来したのと同じ運賃で済む乗り継ぎ券のような措置があってもいいのでは?と思うんですね。 というのはジェイアール北海道バスの一部路線で、札幌駅前ともみじ台団地、厚別営業所方面との直通便を新札幌駅止まりにして新札幌駅で乗り換える方式に統一した際、その救済措置で乗り換えてもバス1本で行き来したことになる乗り継ぎ券を発行しているんです。あまり積極的に告知はしていませんけど。 なので中央バスでも乗客に負担を色々と強いるわけですから、こうした救済措置の1つぐらいあってもいいのではないかなとちょっと思ってしまいました。
高速バスの運賃も大幅に上げますし、年々減便は廃止が相次ぐバス路線、大手中央バスでこれですから、地方のバス事業者はもっと大変なのではないかと思います。
大阪では事業者自体が路線バスから撤退というところもあるんだとか。北海道だけでなく、首都圏などでもドライバー不足による乗客の負担が増えているとのことですが、札幌も例外でなく、路線バスがある時いきなり事業者が事業から撤退してなくなってしまうということもあるかもしれません。
「いつまでも あると思うな 路線バス」 といったところでしょうか。
廃止や減便は乗客由来ではなく、ドライバー不足でのことですので、こればっかりはいくら我々個人が積極的にバスを利用するなどで解決する問題ではないですからね。 バスだけでなく、鉄道や飛行機でも乗務員が不足してきているそうですが、交通機関の運転手って昔は男の子の将来なりたい職業TOP5に必ず入っていたものですが、いつからなりたくない職業に逆転してしまったのでしょう。
そしてこの交通インフラの問題、国や行政が本腰を入れて解決しようとしないのも問題だなと感じます。インフラなのに民間に事業を丸投げして知らん顔という感じですし。 もっと交通機関に携わる人が報われるような労働環境なり地位向上なりをするのが行政や政府の仕事のような気がするんですがね。 ハッキリ言って現状だとバスドライバーは責任が重すぎるわりにそれに見合う報酬が得られないというのが敬遠される職業になってしまった原因なのではないかと思うんですよね。 |
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