
今日はひと昔前の写真その3です。 今日取り上げるのは札幌市営地下鉄南北線の3000系。もう全廃から12年目、干支一回り分となってしまいました。 製造開始が1978年で北24条ー麻生間延伸の時ですが、その後2000系の置き換えなどでちょいちょいと導入され最終製造年が90年と比較的長い間に渡って製造されています。ただちょいちょいしか導入されていませんので、5編成しか存在していなかった車両でもあります。 一番新しい編成305編成では平成生まれでしたからね。 ただ製造年で見ると次の5000系の方が長いんですよね。 3000系の製造で言うともう1つ面白い点が同時に2000系も製造していたということ。2000系は札幌市営地下鉄でも非常に複雑な編成の再編や改番を繰り返しており、6両や8両編成化の際中間車のみを製造して既存の編成に組み込んだりしていますが、この際3000系の製造時期と被っている2000系が存在しています。モデルチェンジした後も旧型車を製造しているような感じでしょうか。 今ではちょっと考えられないような導入方法ですが、3000系は東西線6000系の南北線バージョンといった感じになっていて2000系に比べると大きく変わっているものの、同時に古い時代の2000系も製造しているというのは逆に製造コストが高くついたのでは?なんて思ったり。3000系と製造年が被っている2000系が3000系よりの車両に仕上がっているかと言えばそういうわけではないですからね。
さてこの3000系ですが、なんといってもその見た目が特徴的ではないでしょうか。札幌市営地下鉄の車両で一番角ばった形をしています。同僚の2000系は丸みを帯びた形でしたので、丸形に対して思いっきり四角い3000系は対照的なデザインでした。 アルミホイールを採用したのも3000系が最初なんですよね。 ただこちらも東西線6000系を追加導入している際、増備した車両がアルミホイールを採用しているかと言えば従来のスチールホイールに戻っているんですよね。こちらの場合は従来車との共通化といったところでしょうか。
他に3000系だけの特徴としては2両1ユニットでユニット間は永久連結方式ながら、ボギー台車が採用されているんですよね。こんな車両は札幌の地下鉄では他にありません。
子供の頃3000系が来ると「新しい車両だ!」と喜んでいた覚えがありますが、今になってみると2000系の方が好きだったかな〜と。それに製造年で見ると実は3000系と変わらない2000系もあったんですよね。そもそも3000系の初登場は2000系(1000系)の製造から8年後なわけですし、2000系もそこまで古い車両ではなかったんですよね。ただなぜかえらく古臭い感じが否めませんでしたが。
バスで言うと製造から30年近く経っているのにそれほど古さを感じないスケルトン車に対して、古いな〜と思っていたモノコック車が実はせいぜい製造から10年前後だったというようなものでしょうか。 なぜか昔の車両って製造年に対して随分古臭い感じだったんですよね。
末期はLED表示が試験導入された編成があったり、自動放送が導入されたり、また一番最初の301編成は登場時変わった塗り分けだったりと色々時代と共に変化してきた3000系ですがもう引退から12年、少なくとも今の小学生までは3000系に乗った経験がないぐらい年数が経ってしまったんですね。 そして後輩の5000系にも近々置き換え計画が出てきています。5000系はギリギリ2000系と同居していた時代のある車両ですが、置き換えされるといよいよ2000系や3000系を知らない世代の車両になってしまうということなんでしょうね。 |
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