先日夏休み特別展示ということで普段公開していない車両の公開するということでM101を見に行ってみました。 M101の車内に入るのは引退前に1度乗りに行った時以来。その後交通資料館入りしてから1度、交通資料館が今年再開してから1度それぞれ見ていますが、中には入れなかったんですよね。
ではまず早速そのM101です。
M101と後ろに相方のTc1ですが、まあ何度も言うようですが、Tc1と同じ空間に入れられなかったものなのでしょうかね。すぐそこまで親電車が来ているのに親子が対面することが未だに出来ていません。他の連接車が入っているのでスペース的には問題ないように思うのですが・・・。
ちなみにですが、改めて確認したところ、Tc1の前にひっそり置いてあった四プラ交差点にかつて設置されていたダイヤモンドクロスがなくなっていました。廃棄されていなければいいのですが・・・。
いよいよご対面です。まさに現役当時ほぼそのままでした。使えそうな部品などを外したりはしなかったんですね。
この降車ボタンも今はまず見ないですね。それに今回このM101が交通資料館史上初のワンマンカ―となったので、降車ボタンつきの車両というのもこのM101だけなんですよね。 市電はとっくにワンマン化されているのに、資料館の車両はツーマンしか今までなかったというのが対照的で面白い点ではないでしょうか。
運転台も見ることができます。 昔から交通資料館の車両は運転台との仕切りが随分あっさりしているなと思ってましたが、こうしてみるとM101はがっちり運転席が固められているという感じがします。 珍しいのはブレーキハンドルまでついていること。鉄道のこうした保存車両って大抵はブレーキハンドルがないじょうたいが多いですが、M101は両エンドともブレーキハンドルがついた状態です。よく見ると片方のブレーキハンドルはもう片方に比べてきれいなので、予備品も一緒につけて交通資料館に送ったのでしょうね。 それにしても改めて見ると画像では少しわかりにくいかもしれませんが、ドアスイッチの向こう側、フロントガラスの下あたりに「ツーマン」「ワンマン」の表示がありました。まさにワンツーマン時代の名残であり、子電車のTc1にはないものですね。 もうとっくに用済みになっている装置のはずですが、ずっと撤去されずに残されてきたのでしょう。この間元々なかったワンマン用の装置や近代化でついた装置などもあるはずですが、そうしたものをつける際にも撤去してその空けた場所を使うということをされずに来たのはある意味奇跡的なことだったのかもしれません。
最後に運賃箱です。 運賃箱までつけた状態の保存車両は珍しいのではないでしょうか。普通再利用したりするため撤去されてしまうことが多いと思うのですが、M101では健在です。 ただ現行のタイプではないものがついていますので、元々ついていたものを撤去して古いものに載せ替えてはいるようです。ちなみに3304のメモ書きがありましたので、元々は3304についていたものなのでしょう。 運賃箱をこちら側から見ることというのもなかなかないですね。
余談ですが、M101もLED表示化されていたものの、交通資料館入りの際幕式へ戻されたようです。外から見た感じだと貼り付け式か何かなのかと思っていたんですが、車内側から見たところ、ちゃんと幕を回すハンドルつきの元々ついていたであろうものに再度交換されなおしてありました。 こうなると改めて新製から10年程度で廃車となり、その段階で時間が止まっているTc1とずっとその後もその時その時の基準に合わせる改造などを受けて来たM101の車内を見比べてみたくなりますが、Tc1には入ることが出来ず。
長期休館前は入れたんですけどね。というか昔はササラ電車など一部を除いて旅客車両の内部は普通に見れたものですが、盗難や破損を警戒してなのか全然見れなくなってしまったというのはほんとに残念です。 ま、ある意味見る人みんながきちんとルールやマナーを守っていればこんな残念なことにならずに済んだのかもしれないとも言えるのでしょうけどね。 |
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