
今日は北都交通から1台ご紹介です。 今日ご紹介するのは北都交通大曲営業所所属の札幌200か5932、三菱ふそうエアロバスです。 このクルマは今年北都交通が導入したPJ代のエアロバス。
06年式とみられるこのクルマは三重交通から移籍したものと思われます。 元々MS8系の中でも希少種の部類になり、かつ最終モデルでもあるPJエアロですが、最新型でも16年から17年落ちとなるためどんどん数を減らしつつあるクルマですが、そんな中改めて北都交通にこうして入って来たというのはなかなかのミラクルではないでしょうか。 仕様から察するに空港リムジン仕様と思われるクルマですので高速路線車としてはベテランのクルマ、走行距離もかなり進んでいると思われますが、それでもこうして第二の地で活躍の場が与えられたわけです。
PJ代と言えばMS8系の最終形態となりますが、見た目はMS8系でも中身は既にほぼMS9系と言ってもいいようなもの。エンジンもV8から直6になり小型化され、より燃費や環境への配慮が意識され始めた頃のモデルとなりますが、そんなクルマももう古参車という時代になるわけですね。 個人的にはMS8系らしからぬ、今風のカリカリ音がするエンジン音や過剰とも思えるストップランプの数々、そしてヘッドライトにHIDを採用した姿がいいな〜と思うMS8系で一番好きなモデルなんですがね。 ただいかんせん台数が少ないのでなかなか巡り合えず1、2回程度しか乗ったことがないのが残念なところです。
さてこちらのクルマ、道内ではあまり見ない空港リムジン仕様ということでサブエンジンエアコンではなく、メインエンジン直結エアコン搭載車。ということでトランクリッドは3スパンで確保されています。元々側面にも表示機がありますが、フロント同様使われておらず。サボ式のものがフロントウィンドウ内側と側窓に設置されています。
折り戸仕様のPJエアロは北海道中央バスでも導入例がありますが、こちらのクルマは入口のステップ部分、貸切しようだと冷蔵庫などがついている辺りに荷物置き場が設置されている関係でドアが開くと鍵の手状に曲がった手すりが設置されている無骨な姿が目に飛び込んできます。この辺りまさに路線車に特化した車両という感じですが、元々この荷物置き場は整理券発行機などが設置されていたスペースのようです。
近年北都交通は短いスパンで車両を入れては置き換えを繰り返していますので、このクルマも使い捨て同然のように数年したら除籍となる可能性もありそうですが、希少なPJエアロですからなるべく長く生き残ってほしいところです。 |
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