
来年度の運行をもってノロッコ号の運行が終了になるとの発表が先日ありました。91年から続くJR北海道の名物列車がまた1つ消えることになるようです。
ということで今日の写真ですが、初代ノロッコ号の客車を撮ったものです。 写真はノロッコ用から一時期運行されていたサロベツトロッコ用へと転身してからのものですが、なにせトラ71422、無蓋貨車に簡易的な屋根をつけただけですので、最初この車両を見た時は驚きました。まだ初代ノロッコ号が現役だった頃で、札幌駅にいたところ突如雨の中回送でやって来たその車内は雨でビチャビチャ。え!?こんな車両が存在するのかと驚いたものです。まあある意味これぞ究極のノロッコ号ですよね。窓越しではなくまるっきりの外で生の景色を見ながら冬は流氷の海を渡ってくる寒風を、夏は風が運んでくる花の香りを感じることができるわけですから。
その後サロベツトロッコ用へと転身したこの車両、宗谷線ではキハ54と連結して運行していましたが、その姿というのもまた珍しい姿でした。気動車に貨車が連結されているわけですからね。しかも連結幌がついているわけですし。 元々は言うなればダンプカーの荷台に車輪をつけたような車両ですから、大体なことをしたものです。
廃止の理由として機関車の老朽化と部品調達が困難になったことがあるようですが、そうなるとDE15のラッセルもいよいよ危ないということになるのでしょうかね。
にしても客車の老朽化も挙げられていますが、現在のノロッコは50系客車を改造したもの。一方現在大規模改造を行い、新たな観光列車に生まれ変わろうとしているキハ143も種車は同じ50系。老朽化は変わらないはずですがこの差はなんなのでしょうね。むしろキハ143の方が季節列車で使っているノロッコよりも走行距離は長いはずですが・・・。
余談ですが、庶民派の列車がどんどんなくなり、高級路線化していくというのはいかがなものかなとちょっと思ってしまうんですよね。1つ2つならまだしもあれもこれもですから。貧乏人は相手にしない、列車に乗るなということなのかなとちょっと思ってしまいます。 |
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