
今日は当写真記始まって以来初めてではないかと思われるまさかの便器画像です。
この便器、特に札幌市民で地下鉄を利用している方だと「おお!懐かしい」なんて思われるかもしれませんが、現在は洋式などに改修されてしまっているところが多く、なかなかお目にかかることがなくなってしまった旧式の便器です。
正式にはトルコ式便器というもので、スターライト社が製造していたもの。多くは黒い便器でしたが先日見つけたこれは青でした。トルコとつくものには風呂もあれば便器もあるんですね・・・なんて。ちょっと蛇足でした。
この便器は東豊線大通駅の一角にあるトイレで見かけたんですが、青というのは東豊線のシンボルカラーに合わせたためではないでしょうか。 ということは東豊線開業は88年ですので、平成を目の前にした時期でもまだこのトルコ式便器が採用になっていたということになるのでしょうね。そしてなぜか改修されることなく今も生き残っていると。
この便器と対なのが小便器。女性はわからないことでしょうが、男性用トイレにはこのトルコ式便器とセットで1人分のスペースがやけにでかい壁のような便器でした。先日もこの小便器を見てもしやと思い個室の方を見たらトルコ式便器だったと言うわけなんです。 その壁のような便器もスターライト社製なんですが、とりあえずどっちにしろでかいというのがスターライト社の便器という感じです。
トルコ式便器にしても足を置く部分を除けば真四角のベースに便器がついているというか、プラスチックですから、成形されているという感じですからね。それを持って来てガバっとはめるだけという構造のようです。 通常の和式、洋式の便器とは設置方法が違いますね。
このトルコ式便器、ちょっと怖いというイメージがある方も少なくないんじゃないかと思うんですが、まず便器の中に足が入ってしまうんじゃないかと心配になること。そして水を流すと足を置く部分近くまで水が来ること。形としては便器の中に入って用をたすという形になるわけですからね。私も子供のころこの便器が怖かった思い出があります。色もこの便器は青ですが多くは黒だったのでなおさら怖かったんですよね。
今は札幌の地下鉄も大部分でトイレが改修されきれいになりましたが、昔はみんなトルコ式便器でこればっかしだったんですよね。でも他であまり見たことがなかったりします。なので札幌の地下鉄のトイレとなるとまずこのトイレが思い浮かぶんですが、残りがどのくらいか分からないものの、かなり数が少ないはず。昔はトルコ式便器だったという事実もだんだんと薄れていく時代になっているんでしょうね。
ちなみにこれでもまだトルコ式「風」便器であって、本場のトルコ式便器はもっとすごいようですよ。 |
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