今日は季節の話題を。 最近はめっきり寒くなり・・というか今年の秋は徐々に深まるのではなく、一気にドンと深まったような感じで、昨日は中山峠では20cm近い積雪を観測したりしてましたが、昨年もやけに早い初雪と積雪だったものの、今年はさらに早まりそうな感じがしています。
そんな中先日札幌の奥座敷である定山渓まで紅葉を見にちょっと行ってみましたので、その模様を少々。
今年4月に定山渓にはちょこっと行っているんですが、その時ブラブラ歩いてここは紅葉の時期よさそうだなと目をつけておいた場所があったんです。それがこちら
なんだか京都みたいな感じですが、これは定山渓大橋からの景色。紅葉する山々に豊平川の渓谷、そしてその川には赤い吊り橋「高山橋」が。この吊り橋がいいアクセントになりそうだなと思っていたんです。残念ながら天気が芳しくなかったのと、秋ですから影が濃く出るということで川の方まで日が差し込んでおらずちょっと暗い感じになってしまいました。ここは午後の早い時間がベストという感じでしょうかね。
その定山渓大橋の反対側がこちら
こちらが下流側になりますが、形としては山の向こうに定山渓ダムがあるという感じになります。 右側にちらりと映っているのが定山渓ビューホテル。ここからの眺めはすごくよさそうです。 やはりこちらも天気があまりよくなかったので影だらけですが、紅葉は見事なものでした。
続いては定山渓温泉街にある定山渓神社へ行ってみました。
こちらも紅葉はしているものの、散り際という感じで少しさびしい感じでした。ちなみにこの鳥居、最近建て替えたようです。
神社本体です。こちらもちょと紅葉には物足りない感じでしたが、なかなか雰囲気のある神社ではありました。
さて今度は場所が一気に変わってこちら
豊平川河川敷から撮ったものなんですが、日が回っておらずあまりきれいな写真にはなりませんでした。 ここも少し狙っていた場所だったんですけどね。 川に架かる吊り橋は二見吊り橋という橋。クルマで定山渓を通るだけならまず見られない場所かと思います。
その橋を渡ってみました。
結構観光客が渡っているのでなかなかいいカットを撮ることができなかったんですが、吊り橋故結構揺れます。揺れるので低速シャッターでの撮影が困難です。 なんだか苗穂工場をまたぐ跨線橋を思い出してしまいました。あそこは吊り橋でもないのに人が通るとよく揺れるんですよね〜。バルブ撮影ができない場所です。
その二見吊り橋からの眺めがこちら
日さえ当たっていてくれたら・・・と思うばかり。 この深い渓谷も豊平川がつくりだした景観なんですよね。そしてこうして削り取られ、運搬された土砂がやがて札幌の土地を作ってゆくことになるわけです。川は壮大な土木作業を長い年月をかけて行っているわけですよね。
さて続いてはまた場所が変わってこちら
あまり見たことがない方の方がおおいのではないかと思うのですが、こちらも目をつけていた場所の1つ。 定山渓を中山峠方向に進むと豊平峡温泉への分岐に行き当たります。豊平峡温泉方面へ進んだことがあるという方は比較的多いかもしれません。豊平峡温泉は行ってよかった日帰り温泉ランキングナンバー1に輝くほどの温泉ですから、訪れたことがあるという方は多いのではないかと思うのですが、その豊平峡温泉への道で途中の分岐を温泉からそれていくとこの橋が出てきます。 この橋は豊橋と書いて「ゆたかばし」と読む橋。近くには豊橋というバス停もあるんですが、橋というからには紅葉もよく見られるだろうと思って目をつけていました。ところがその橋自体がなんとも趣のある橋だったわけです。 それもそのはず。この豊橋は豊平峡ダムの下流側では最初橋で、豊平川にはミュンヘン大橋や幌平橋、豊平橋、東橋、環状北大橋や雁来大橋といった札幌を代表する大きな橋が架かっているわけですが、それらの橋の先頭に立つ橋というのがこの小さな豊橋ということになるわけです。
さらにこの豊橋、豊平川にかかるコンクリート製の橋で現存するものの中では最も古い橋なんだとか。ちょっと製造年を見ようとあちこち探したんですがどこにも見つけることが出来なかったものの、1937年に架けられた今年で80歳になる橋なんだそうです。 所々コンクリートが欠けていたりしておいおい・・・だったりするんですが、この橋はさらに歴史があり、なんとこの豊橋は1953〜1967年までの間、国道230号の橋だったんだそうです。つまりこの道路がR230の旧道ということになるわけなんですが、R230が改良工事によりつけかわったためこの道路が旧道落ちし市道となり、橋も札幌市へと管轄が変わっているんだそうです。
かつては多くのクルマが行き交ったであろうこの橋も今はクルマもろくに来ない山の中でひっそり今も役目を果たしているというわけですね。しかしこの幅でクルマ同士がすれ違えたのでしょうか?
その豊橋からの眺めがこちら
既に終わっているもの、今が盛りのもの、まだこれからのものという感じの紅葉だったのでどうもいまいち、さらに暗さもあって物足りない感じの紅葉でしたが、ドンピシャの時に行けばここもなかなかの名所となりそうです。
豊橋の欄干にある窓からこんなカットも
昔はこうした装飾が構造物に見られましたが今はあまりないですね。それだけ構造物1つに対する思い入れというのも違っていたのでしょう。
さて今度は一旦戻って豊平峡温泉方面へ行ってみました。その途中で見かけた紅葉がこちら
手前と奥のモミジが大変鮮やかで目に入ったんですが、ここもなかなか紅葉がきれいな場所でした。ちなみに豊平峡温泉の駐車場も紅葉スポットとなっていました。
さて最後にこちら
ちょうどじょうてつのセレガが通り過ぎて行ったので振り返るとなかなかいい感じに見えたのでとっさに撮ったものです。 信号が国道230号の交差点となります。ということはこの道路も国道だった時代があるというわけですね。 今年の紅葉は比較的当たり年と言われますが、これらの紅葉が終わるか終らないうちにいよいよ苦難な季節の訪れということになってしまうのでしょうね。 春から続いた色のある景色が冬の訪れを前にそれを惜しむかのように最後を飾っているようです。 |
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